The Wellingtons来日記念特集!
『END OF THE SUMMER』
新作 End of the SummerをリリースしたThe Wellingtonsが10月に待望の来日公演を行う事が決定!
これを受けアカデミーでは来日記念特集を慣行する。
オーストラリアはメルボルンのバンド、The Wellingtonsは2005年に結成された。ギターボーカルZac Anthonyは元々Sarah Sarahというパワーポップバンドをやっていた。彼らはLost Weekendというオーストラリアのパワーポップイベントのコンピレーションに参加するなど古き良きパワーポップと2000年代パワーポップを繋ぐ重要なミッシングリングバンドと言える。Zacと一緒にSarah SarahをやっていたKate Duncan(Kate Goldbyとは別人)は後にアカデミーでリリースされているJane VS Worldというバンドをやっているのでこちらもチェックしてほしい。僕がZacのバンドを聴いたのはZip Recordから出ていたLost Weekendのコンピレーションが最初だったと思う。このSarah Sarah時代にZacがラジオのインタビューで新バンド結成とメンバー募集を行ったところ、今やバンドの要と言ってもいいベースKate Goldbyが応募してきたというまさに奇跡の出会いでスタートしたらしい。その後、次々にメンバーを増やしファーストアルバムKeeping Up With The Wellingtonsを作成する。2006年には間髪を入れずセカンドアルバムFor friends in far away placesを作成し、アルバムと共に初来日。来日メンバーはZac、Kate、amy、Leeの4人だったと思う。オーストラリア在住の日本人メンバー、Kojiはこの時は諸事情により来日叶わず。ライブ後一緒にご飯を食べたり、ホテルまで送って行ったりした記憶がある。彼らはみんなとてもフレンドリーで、笑顔の絶えない素敵な人達だった。特にKateはツアーを取り仕切り、メンバーのお母さん的役割であった。しかしライブとなると一転、音楽的なイニシアティブはZacにあり、ステージ場を暴れまわりながら非常にポップでキャッチーな楽曲を次から次へと繰り出し素晴らしいバンドであった。
The Wellingtons "Help me fall"
その後、2007年には我Powerpop Academy によるコンピレーションOK Powerpop!に新曲come undone で参加。翌年2008年にはアルバムHeading North For The Winterをリリースし、二度目の来日公演を敢行。この時僕はTotosとして何本かのツアーを一緒にまわらせていただいた。Zac、Kateに加え、キーボードにAmy(彼女はその後farrahのAndrewと結婚しイギリスに。)、ギターKoji、そしてドラムGustav Lindstromの4人でのツアーとなった。一つのバンに相乗りし、冗談を言い合いながらツアーするのはとても楽しかった。本ツアーではアルバム一曲目song for kimのオルゴールSEではじまり曲順も良く考えられていて、多くのファンが歓喜するのをなんども目の当たりにした。
The Wellingtons "Song for Kim"
続く2011年、今度は新作In Transitをひっさげ三度目の来日。もちろん十八番であるジャキッとした小気味好いギターとアップテンポのポップソングも健在だがよりパワフルに、そして少し大人びた曲や複雑なコーラスなども盛り込まれその世界観はよりカラフルに。Kateがリードを取る曲I'm feeling the same wayなども収録されている。新メンバーAnnaとサポートギタリストDannaを含め5人で来日したツアーでの演奏は圧巻。よりパワフルな演奏にワクワクしたものだ。この時のツアーで確かZacとKateが2人でアコギ一本で歌うシーンがあったのだが、メインで歌うZacは目一杯のハイトーンキー、一方コーラスのKateは彼女にとっては低いキーでなんども勿体無いと思ったものだ。もっといい声なのにと。そのモヤモヤは次の来日公演で見事に晴らされる事になる。
The Wellingtons "baby's got a secret"
2012年、彼らはthistime records と名門Rock indianaの共同で10インチEPをリリース。翌年2013年末に行われたthistime records 10th anniversary に合わせて4度目の来日を果たす。ライブ当日Zacに「ヘイ、オサム!Wellingtons の曲でどれが一番いいと思う?」と聞かれた。僕はナードなのでしどろもどろでうまく答えられなかったけれど、彼はもしかしたら過去を振り返って今後の行く末を見極めようとしていたのかもしれない。高円寺で行われたライブでは前回同様ZacとKateのアコースティックセットがあったのだが、これが本当に素晴らしかった。Kateのキーぴったりで計算された構成。やんちゃなZacがいつの間にかこんなに奥深いソングライターになるなんて。
The Wellingtons "Hey Hey"
そして2017年8月!最新作End of the summerが遂にリリースとなった。まさに名盤といっても過言ではない作り込まれた楽曲群。初期から続く彼らの持ち味はそのままにより深みのある曲たちがちりばめられたこのアルバムは無理なくすんなり耳に入ってくる。是非手に入れて聴いてみて欲しい。きっと10月に行われる彼らのツアーは素晴らしいものになるに違いないという確かなものを感じることが出来るはずだ。今ならZacに胸をはって言える、一番いいのは最新作「End Of The Summer」だって。
ワタナベオサム
ツアー日程詳細は下記の通り。
<The Wellingtons Japan Tour 2017>
The Wellingtons Japan Tour 2017
10月27日(金) 渋谷club乙
10月28日(土) 京都MOJO
10月29日(日) 広島UP-WARD
10月30日(月) 福岡Kieth Flack
10月31日(火) 大阪CLAPPER
11月1日(水) 名古屋CLUB ZION
11月2日(木) HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2
11月3日(金) 高崎club FLEEZ Asile
11月4日(土) 新代田FEVER
11月5日(日) つくばPARKDINER
11月6日(月) 新代田FEVER ←追加公演
ウェリントンズ来日ツアー
追加公演が11/6(月)新代田FEVERにて決定!
本日より先行チケットを発売中!
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11/6新代田FEVER先行チケット
The Wellingtons / END OF THE SUMMER
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Aug 23, 2017