Evan Dando(lemonheads )単独来日公演レポ!
「キャリアを総括したセットリストをソロパフォーマンスで披露する!」と題された突然の来日公演をレポート!
僕がリアルタイムで聴いたのは「car button cloth」だったと思う。イケメンボーカリストEvan Dandoを中心とするパワーポップバンド「Lemonheads」の活動が止まる前最後のアルバムであった。当時僕は大きいジャケットが欲しくてLPを買ったのだが、当時はダウンロードコードなんて付いていなかったので聴くためにはいちいちレコードに針を落とさなければならず(当たり前か)、それこそかなり擦り切れるまで繰り返し聴きながらなんて素敵な曲を書く人なんだろうと思った。その後一枚一枚過去のアルバムへ遡っていって初期のハードコアパンクみたいな曲を聴いてまた衝撃を受けたりしたものだ。
そんなLemonheadsの中心人物、Evan Dandoが突然来日することを知った。ニュージーランドの公演がキャンセルになったようなニュースも見ながら本当に来るんだろうかと半信半疑のまま代官山Space ODDでへ向かった。会場につくとほぼ満員の状態であった。ギリギリの時間に到着したこともあり大きな歓声と共にEvanがさっそうと登場した。相変わらずのイケメンに少し大人っぽさが加わった感じ。たった一人でアコギをかかえ「Round Here」からスタートし曲間をほぼ開けずに次々と繰り出す渋い歌声。どちらかといえばきっちり歌い上げるというよりは自然にラフに歌うその感じが、Evanてこういう人だったのかと思い直した。完全後追いの若造の僕から見ると、どの曲がカバーなのかすら知らずにスタジオアルバムを聴き続けていた訳で、Evanのはバンドのイメージしかなく、こんなにフォーキーで深みのある人なんだとしみじみ思ったのだ。数曲やると待ってましたの「Into Your Arms」「Rudderless」などもう泣きそうな流れ。曲が終わるたび拍手の裏ですぐに次の曲を弾き始める一種修行のような怒涛90分であった。途中数曲エレキギターに持ち替え爆音で「The Great Big No」から数曲演奏。「このギターCRIBSのライアンからもらったんだ」という短いMCを挟み、着ていたThe CRIBSのTシャツを指さしてまた歌う。最後はアコギに戻って歌い始めそうになった瞬間、つながっていたケーブルをブチッと抜いて生歌生ギターで「Streets of Baltimore」を客席に降りそうなくらい身を乗り出して歌い切り一旦退場。オーディエンスはもう大興奮でアンコールが鳴りやまない。しばらくすると大歓声と共に再び登場。「ミュートして!」と叫ぶとつなぎなおしたギターケーブルを再び抜いてまた生歌で「The Outdoor Type」を歌い切り再び退場。大歓声は止まず、再度アンコールを求めるオーディエンスに対し、最後に2階席から少し顔を出して応えると満面の笑みで去っていった。
MCは最小限、ひたすら曲を繋げ歌い切るそのスタイルはなんだか熱いものを感じた。本当はバンドセットで見たいなと思っていたのだが、十分すぎる満足度。またフラッと日本に遊びに来てくれないかしら。
SETLIST
Round Here
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Shakin' Street
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Frying Pan
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It Looks Like You
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Ran
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All My Life
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Into Your Arms
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Rudderless
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Hannah & Gabi
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Ceiling Fan In My Spoon
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Kitchen
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Ride With Me
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Hard Drive
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Being Around
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My Idea
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Confetti
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It's About Time
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Down About It
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Style
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My Drug Buddy
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No Backbone
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The Great Big No
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Favorite T
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Hospital
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If I Could Talk I'd Tell You
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Streets of Baltimore
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ENCORE:
The Outdoor Type
1
Jun 16, 2017