【インタビュー】Norman Blakeが自らランキング!Teenage Fanclubアルバムベスト10<第1位>
先日約5年振りとなるニュー・アルバム『Here』を発売したTeenage FanclubのNorman Blakeが、音楽チャンネルNoiseyがシリーズ展開している「RANK YOUR RECORDS」にて自らアルバムをランク付けする企画が公開された。
POWERPOP ACADEMYでは全10回にわたり、Normanのインタビューと共に和訳記事をご紹介してきましたが、ついに今回で最終回。はたして注目の第1位は・・・!?
第1位『Grand Prix』
1995年リリース
── (Noisey)これは以前にも一番好きだと言っていましたね。
Norman Blake:
よかった。このアルバムの頃はちょうど妻のChristaと出会っ時だから、僕にとって一番大切な一枚なんだ。妻にとっても人生において重要な時期だったんだと思う。だって僕らはまだ一緒にいて、子供もいるんだからね。これが一位なのにはたくさんの理由があるけども、やっぱり一番重要なのは『Grad Prix』を制作している時に妻と出会ったことなんだ。彼女はカナダ人で、僕たちがレコードをつくったオックスフォードにあるManorスタジオのハウスキーパーをやっていた。僕たちは6週間、これまで数々の素晴らしいアルバムが作られた素晴らしいスタジオにいたんだ。その時のオーナーはRichard Bransonだったよ。
このアルバムは『Thirteen』の次にリリースされたもので、メディア報道は良かったけど、実は全てが良い思い出じゃなかった。『Bandwagonesque』ほど受け入れられなかったしね。だけど『Grand Prix』では、僕らは何かを証明することができたんだと思ってる。それまでに“良いアルバム”は作ってきたと思っていたから、今度は違うアプローチをしてみたんだ。それで6週間っていう期限を自分たちに課してみたんだ。13か14曲を作るのに必要最低限の時間をね。僕はChristaと恋に落ちて、彼女は僕のミューズ(訳注:音楽や芸術を司る女神)となって良い歌詞のアイディアをくれたんだ。僕たちにとって一番の楽曲も収録されてる。
── (Noisey)『Grad Prix』とても大規模な宣伝がされていましたよね。
そう。僕たちはイギリスではCreationと組んでいて、Alan McGeeは素晴らしい友達なんだ。Creationは思い付きみたいなアイディアにもお金を出してくれた。Melody Makerのライターがこのアルバムを酷評していて、彼は僕たちのことが嫌いなんだよ。でもその他のメディアは良いレビューを書いてくれてた。で、僕たちは考えたんだ。”どうやってMelody Makerに意趣返ししてやろうか?”ってね。僕たちがやったことは、Melody Makerの裏ページを取って、「素晴らしいアルバム」「アルバム・オブ・ザ・イヤー」とかアルバムを絶賛しているレビューの引用を載せて、続けて彼(Melody Maker)の「このバンドは歴史の空き瓶に捨て去られるべきだ」っていう酷評レビューを載せてやった。そして、1970年代からある有名なキャットフードCMの「10匹のうち9匹の猫がWhiskasを好んでいます」っていうキャッチフレーズになぞらえて、「10匹中9匹の猫はTeenage Fanclubを好んでいます」っていう一文を掲載したんだ。これをやるのにCreationはたしか30万ドルくらい払ったんじゃないかな。でも痛快だったよ。
バックナンバー
・第10位『Thirteen』
・第9位『The King』
・第8位『Words Of Wisdom And Hope』
・第7位『Shadows』
・第6位『Man-Made』
・第5位『Howdy!』
・第4位『Howdy!』
・第3位『Bandwagonesque!』
・第2位『Songs from Northern Britain』
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Oct 17, 2016