【インタビュー】Norman Blakeが自らランキング!Teenage Fanclubアルバムベスト10<第2位>
先日約5年振りとなるニュー・アルバム『Here』を発売したTeenage FanclubのNorman Blakeが、音楽チャンネルNoiseyがシリーズ展開している「RANK YOUR RECORDS」にて自らアルバムをランク付けする企画が公開された。
POWERPOP ACADEMYでは全10回にわたり、Normanのインタビューと共に和訳記事をご紹介して行きます。
第2位『Songs from Northern Britain』
1997年リリース
Norman Blake:
このころは、良いムードだったと思う。たくさん曲を書いて、ツアーも順調でみんなハッピーだった。このアルバムにはあまり時間をかけたくなかったんだ。ロンドンにあるGeorge MartinのAirスタジオでレコーディングをした。これも良い経験になったよ。僕たちはいつもグラスゴー以外の街でレコーディングするようにしてた。『Thirteen』制作の時に、毎晩ちゃんと家に帰れるような居心地の良い環境にいちゃだめだって学んだんだ。レコードをつくるっていうことは一種のイベントだからね。だからこれはロンドンのレコードなんだ。「I Don’t Want Control Of You」は自分で書いた中でも一番好きな曲で、今でもプレイするのが楽しいよ。転調のしかたがとても好きだし、ミュージシャンとしてソングライターとして、頭の中に描いていたものをちゃんと表現することができた。それからこのアートワークも気に入ってるよ。Donald Milneっていう友人がこのアルバムとシングルの写真を撮ってくれたんだ。そういうことも全部含めてこのアルバムは気に入ってる。
それからこのアルバムにまつわる面白いエピソードがあるんだ。僕たちはAirスタジオの上階にいたんだけど、そのとき階下ではOasisが『Be Here Now』を制作してたんだよ。ある晩、Liamが来て、下で一緒に彼らのアルバムを聴かないかって誘ってくれたんだ。Liamはすごくいい奴だったよ。それで僕たちは降りて行ってスタジオに入ったんだ──いろんなノイズがスタジオから聴こえてきてた──そしたら、彼らはなんとライヴのPAシステムでミックスをしてたんだ!彼らはOwen Morrisっていうクレイジーな奴と作業していた。Liamは僕たちを部屋の後ろの方に座らせるとビールをくれて、Owenにアルバムをまるごと通して再生させて「ギターソロを聴いてくれ!」ってエアギターを始めたりしてさ。とても楽しい夜だった。彼はさらにビールを持ってきて、アルバムを歌って聴かせてくれたよ。
── (Noisey)たしか、Liamが「Teenage Fanclubは世界で2番目に良いバンドだ」と言っていたころですよね。
そうそう、あれは良かったね。彼が言ったんだ「良いバンドだ良いバンドだ、世界で2番目に良いバンドだ!」(笑)とてもうれしい称賛の言葉だったね。彼はいい奴だ。
── (Noisey) 「Songs from Northern Britain」というタイトルはブリットポップを茶化しているようにも思えますね。
そうなんだ、僕たちはブリットポップ範囲外にいると思ってたからね。ロンドンのバンドじゃなかったし、ブリットポップはとてもロンドン中心な感じだったから。マンチェスターのOasisでさえロンドンに住んでた。スコットランドのインディには関係なかったし、あのブームには属してないと思ってた。まぁでも(このタイトルは)単純に面白いと思ってつけたんだ。だれもスコットランドを“Northern Britain”なんて呼ばないしね。ブリットポップから距離を置くためでもあったんだよ。Pulpとかそう言ったブリットポップバンドとは共通点はたくさんあったんだけど、あのブームの一員ではないと思ってた。
<つづく>
バックナンバー
・第10位『Thirteen』
・第9位『The King』
・第8位『Words Of Wisdom And Hope』
・第7位『Shadows』
・第6位『Man-Made』
・第5位『Howdy!』
・第4位『Howdy!』
・第3位『Bandwagonesque!』
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Oct 12, 2016