【インタビュー】Norman Blakeが自らランキング！Teenage Fanclubアルバムベスト10＜第3位＞ / POWERPOP ACADEMY

【インタビュー】Norman Blakeが自らランキング！Teenage Fanclubアルバムベスト10＜第3位＞

先日約5年振りとなるニュー・アルバム『Here』を発売したTeenage FanclubのNorman Blakeが、音楽チャンネルNoiseyがシリーズ展開している「RANK YOUR RECORDS」にて自らアルバムをランク付けする企画が公開された。
POWERPOP ACADEMYでは全10回にわたり、Normanのインタビューと共に和訳記事をご紹介して行きます。

第3位『Bandwagonesque』

1991年リリース

── （Noisey）多くの人がこのアルバムが1位だと思っているようですが。

ああ、このアルバムは売れたからね。ワールド・ツアーを回ることができたし。オーストラリア、北米、日本にも初めて行ったよ。オーディエンスも増えた。とても楽しい経験だったね。このアルバムはリバプールで制作したんだ。自分たちがやりたいと思っていたことができたと思う。このアルバムのプロデューサーであるDon Flemingとは僕たちの1stアルバムをリリースしてくれたDave Barkerを通じて出会った。DonはGumballにいて、Sonic Youth的なノイジーなアメリカンポップの出身だった。それで僕たちもそういうジャンルに入って行ったんだ。そういうタイプのサウンドを真似しようとしたんだ。特に1stアルバムの頃はね。だけどDonは僕たちのハーモニーを聴いて「こういうのやってみたら？今は誰もやってないし。みんなノイジーなギターポップをやってる。簡単だからね。でもこんなハーモニーをやってるバンドはいないよ。自分たちならではのことをやってみたら？」これは本当に良いアドバイスだった。彼はツマミをいじってただけじゃなく、オールドスクールなやりかたの指示をくれた。そしてそのアドバイスのお陰で僕たちは沢山のファンを獲得したんだ。

── SPINはこのアルバムを1991のアルバム・オブ・ザ・イヤーに選出しましたね。つまり、NevermindやAchtung Baby、Lovelessに勝ったことになります。驚きました？

あまり驚かなかった。レビュー執筆者が僕たちの大好きなグラスゴーのバンド、Orange JuiceのドラマーだったSteven Dalyだってことに気づくまではね。そのことに気づいて、たぶん彼のレビューがこの選出に影響したんじゃないかと思った。いや、でもアメリカの評論家たちはこのレコードを気に入ってくれたんだろうね。それと、僕たちがNirvanaと仲が良かったこともあってGeffenはプロモーションに力を入れたんだろう。僕たちはNevermindのヨーロッパツアーでNirvanaと一緒に回ったんだけど、信じられないような経験だったよ。あのとんでもない現象の目撃者になれたんだから。でも彼らのことは売れるずっと前から知ってたんだ。そのころから一緒にライヴをやったりしてた。そんなわけで、この年は僕たちのアルバムと同時にNevermindやMy Bloody ValentineのLovelessがあった。この中から選ばなきゃいけなかったんだろ？思うに、なにかエキゾチックな魅力があったんじゃないかな。みんなエキゾチックなものが好きだし。それにちょうどアメリカではイギリスのバンドが人気だったし、そういう影響もあったんだと思う。SPINがアルバム・オブ・ザ・イヤーに選んでくれたのもそういう理由かもしれない。みんなNevermindが選ばれなくてイラっときたんじゃないかな。でも結果はそうなった。

── Saturday Night Liveでのパフォーマンスは覚えていますか？

覚えているのは、スタッフがみんなとてもいい人たちだったってこと。彼らはみんなプロフェッショナルだった。実を言うとその番組のことは知らなかったんだ。僕たちが子供の頃はイギリスでは放送してなかったしね。どんな番組なのか全然わかってなかった。Don Flemingが一緒に来てて、僕たちはみんななにか他の番組だと思っていた。あの時のパフォーマンスには満足してる。テレビに出れたことに興奮してたと思う。Mike Myersとトークしたんだけど、とてもいい人だった。彼はスコットランド人の親戚がいるって教えてくれた。どれもとても楽しい経験だったよ。

── 「God bless my cotton socks. I am wearing a blue shirt」について教えてくれますか？

え？なんだっけそれ？

── 「Satan」の曲中、演奏の後ろでそんな言葉が入ってるようなんです。

本当に？すごいな。確かに、なんとなく覚えがあるよ。それはたぶん当時のドラマーのBrendanが言ったんだと思うよ。愉快な奴なんだ。

＜つづく＞

バックナンバー

・第10位『Thirteen』
・第9位『The King』
・第8位『Words Of Wisdom And Hope』
・第7位『Shadows』
・第6位『Man-Made』
・第5位『Howdy!』
・第4位『Howdy!』