【INTERVIEW】『CRAZY, STUPID, LOVE』リリースツアーも絶好調　ナードマグネット独占インタビュー

── Q4：MVについて

学長:「Mixtape」のMVの話をしたいんだけど、あの名盤再現MV大好きです！あの企画は誰が考えたの？
須田:あれは元々は和田さんていう、撮影してくれた人が考えてくれて。今回は手作り感で名盤のジャケットを再現みたいなのをやりたいんだけどって言われて、そこでジャケットをみんなで挙げていって。再現しやすそうなやつとかって基準で選んでいったんですよ。Oasisのファーストとかも挙がったんですけど、小物とかが多すぎるからやめようとか。構図が難しいからやめようとか（笑）。
学長:それ考えるとレッチリはすごいね。
須田:レッチリはめっちゃ頑張りました（笑）。年代も区切ったんですよ。90年代後半までとか。あんまり新し過ぎてもあれかなって。名盤やし。もっと新しかったらね、The Strokesのお尻のジャケットとかも（笑）あるんですけどね。もっとマニアックなやつで、Owsleyのジャンプしてるやつとかやりたかったんですけどね、あんまり伝わらないかなと。この界隈しか受けないかもと（笑）。
学長:選ぶのは結構もめたんじゃない？
須田:いや、そんなにもめはしなかったです。結局、最後のあれがやりたかったというか。
学長:Weezerのあれやね！でもあんまり手作り感ないけどなぁ。
秀村:全部100均ですよ。
須田:Matthew Sweetのファーとか、ファーじゃないですからね（笑）。パーカーに付けてしかも落ちてるし。
前川:あれ、うまくいった時もあったんですけどね。流れが一番うまくいったのがあのバージョンだったという。
学長:え、一発撮りなの？
須田:何回か撮り直してるんですけど、ほぼワンカットです。一回切ってはいるんですけどワンカットに見せてるという。
学長:もう僕の世代としては泣くしかないという内容になっててお気に入りです。そして対照的なのが今回の新しいMVで。
須田:あれはもうプロフェッショナルな仕事ですね。中身も完全にお任せで。だから当日まであんな有名な人が出るって知らなくて。女の子と撮影っていうのだけ聞いてたんですけど、会って名前聞いて検索したらTwitter のフォロワー何万人みたいな。すごいことになっていると！
学長:あれは須田くんの部屋じゃないの？
須田:違うんです。あれは東京で撮ったんですよ。部屋も借りて。ちゃんとちゃぶ台の上にこの小説（ウォールフラワー）置いてあるんですよ。アルバムタイトルの元ネタ（ラブ・アゲイン）の映画のDVDとかも。自分で持ってきて。もちろんMotion City SoundtrackのCDも。
藤井:自分の部屋っぽいグッズを持ってきてくださいってオーダーがあったんですよ。

── Q5：ツアーについて

学長:あいわからずツアー多いよねぇ。スケジュール見てると本当に色んなところ行ってて。機材もあるし車で行くでしょう？でも一つ一つすごいテンションでライブしてて、モチベーションというか気持ちってどうやって維持しているのかなと。
須田:そうですね、でもあんくらいやらないとダメですよね。なんかみんな（他のバンド）ってあんまりツアー行かないですよね。
学長:ツアー行きたいんだ？
須田:はい！！行ったら行っただけ反応が毎回積み重なってきて手応えがあるというか。
学長:みんながあまり行かないような珍しい所とかも？
須田:山陰かなぁ。鳥取、島根とか。一回行ったなぁ。
学長:へぇー。そんなとこどうやっていくの？呼んでもらって？
須田:お誘いがありました。

── Q6:燻されて全国ネット放送された件について

学長:これだけは聞いとかないといけないことがあって・・・、なにやら燻されたとか？
須田:（笑）。放火事件に巻き込まれました。
学長:須田くんの住んでる建物？
須田:隣ですね。寝てたんですよ。そしたら火災報知器の音がしてて目が覚めて。絶対誤作動やと思ったんですけど。そしたら窓の外から「カンカンカン」ってすごい騒がしいんですよ。消防車とかいっぱい来てて。同じ建物の住人はみんな逃げた後やったらしくて・・・。
学長:逃げ遅れたの！？
須田:逃げ遅れたんです。救助隊の人が見つけて「まだいた！」みたいな感じで。
トモコ:え、窓開けたら救助隊の人がおったん？
須田:いや、（建物の）中から入ってきててん。なんか救助隊の人に玄関開けてくださいって言われて。わかりましたーって玄関開けた瞬間に煙がブワーって入ってきて。無理やんこんなん！と。呼吸も出来なくて、窓をガッて開けたところをテレビに撮られて（笑）。全国放送・・・。でも、タワレコメン発表の前日やって、変なバズり方してなんか相乗効果で。あれのおかげで、「火事にあった人の曲聴いてみたけど良かった」みたいなつぶやきもあって（笑）。全然効果あるやんみたいな。しばらくまだ煙臭いです。このカバンとか。
学長:機材とかは無事だったの？
須田:まぁ、煙でススだらけになったくらいです。部屋が全体的に黒くなって。煙臭いと（笑）。

── Q7：メンバー同士の関係について

学長:ナードマグネットのメンバー同士の関係って実際どんな感じなのかを聞きたいなと。最初ライブ見たときは須田くんのワンマンバンドなのかなぁって思ったりもしたんだけど、それぞれみんな個性豊かだし、どうなのかしらと。曲作りとかアレンジとかの力関係というか？
須田:曲は全部僕が書きますけど、アレンジは全部投げてるんで。あ、僕宅録出来ないんですよ。作り込めないんです。だから弾き語りで作って投げてる。
前川:あんまりアレンジに関して細かい注文とか無いですねぇ。
須田:よっぽどイメージと違う時くらいですね。
秀村:厳しいですね（笑）。
トモコ:ドラムのこと一番よく分かるからちゃうかなぁ。
須田:（笑）。ドラムと僕のボーカルがネックだと正直思ってるんで。僕の歌と。そこを鍛えればもっと良くなるはずと。
藤井:ライブにおいては僕も下手くそなんですけど、もう下手さ加減に慣れました（笑）。

── Q8：学長の告白

学長:実は昨年末の忘年会でナードマグネットのコピバンをやったんです。
全員:（笑）
藤井:なにやらTHISTIMEの藤澤社長から写真が送られてきて。多分これ「（いとしの）エレノア」やってたんだなぁみたいな。
学長:やってた！僕、藤井くん役だったんだけどやってみて思うのは、ギター難しいなと。でも「Mixtape」のギター弾いてるとめちゃめちゃ気持ちいいなと、新たな発見が。
前川:動画とか無いんですか？
学長:誰か撮ってたと思うけど・・・。
須田:それ、上げましょうよYouTube に。
学長:えー、でも演奏ひどいよ（笑）。下手過ぎて。キーを変えてるのもあるし。須田くんのキー高くて。
須田:僕、Taylor Swift原曲のキーで歌えますよ。
学長:えー、すげぇ！
須田:大体コピーする人が原曲のキーやるとボーカルがキツそうなんです。ハンブレッダーズがやってくれたりとかしてたけど。

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Aug 9, 2016