【FEATURE】新EP『She's Not There』リリース記念!過去3タイトル全曲試聴で振り返るTOTOSの歴史
TOTOS' History
2013年、7インチEP『EVERYTHING』のリリースを皮切りに活動を再開したTOTOSが約1年半ぶりに7インチEP『She's Not There』を本日11月3日にリリース。併せて過去タイトル3作の期間限定全曲フル試聴をオフィシャルBandcampでスタートした。
これを機に、日本ギターポップバンドの最後の砦と評されるTOTOSの歴史を、過去のリリース作品の試聴と共にすこしだけ振り返ってみよう。
totos mini
まずはデビュー作となった2007年発表のミニアルバム『totos mini』
ブロークンスペース、そしてexビートクルセイダーズ、exローカルアートのメンバーを含むことで話題となり、しかもギターポップど真ん中サウンドが広く音楽ファンに受け入れられた記念すべきデビュー作である。ジャケットデザインにメンバーの愛するギターポップ総本山、グラスゴーのBMX BanditsのDouglas T. Stewartを起用する徹底ぶり。
初めて聴いたときから何の抵抗もなく、ボクの身体になじんでいました。雨が上がった後の空に虹がキラリ。かなり素敵にギターポップです。ありそうなのになかった完全なるギターポップ。ちょっとジェラシーに似た感情。ボクがあこがれてた音がそこにはあります。
roommate
続いて、初期TOTOSの代表曲となるスーパーキャッチーナンバー「from now」を含む2008年発表のファースト・フルアルバム『roommate』
「そもそも「From Now」は作ろうと思って作った曲じゃなくて。パワーポップコンピに参加しないか?というお話をもらって、そこで僕なりのパワーポップの解釈でファウンテン、ファラー、ワナダイズを意識してできたのが「From Now」なんです。だからパワーポップで正解ですね(笑)。パワーポップと呼ばれてもギターポップと呼ばれても嬉しいし、その逆でも嬉しいです(笑)」
ミニアルバムでの期待、注目度を一身に受けて発表された本作では、ギターポップのみならずパワーポップにも大接近、シンセサウンドを大胆に取り入れ、そのメロディセンスの高さがも含め改めてポップバンドとしての評価を高める結果となる。
ジャケットは『totos mini』同様BMX BanditsのDouglas T. Stewartが特別書き下ろしたデザインとなっている。
トトスはすごくチャーミングで、スウィートな音楽を作るグループ。 彼らの音楽は、心に明るさをさしてくれるんだ
いつか夢に見たような僕らの青春期。
思い出はいつだって優しくて眩しくて、戻れなくて悔しいからまたなおさら。
今ならきっと素直になれるから、 壊れないように、そっと大切に聴きたい初恋の狂想曲。
はじけるようにきらめく、暖かでカラフルなポップサウンド。最高!
Super Shoes
TOTOS3作目は当時の新曲と様々なアーティストによるリミックスを収録した企画編集盤『Super Shoes』
楽曲の質的には初期に帰った感の強い新曲4曲は現在でも隠れた名曲に挙げるファンも多く、企画編集盤の概念を越えた名盤。
当時の様子をKYはこう振り返る
「ちょこちょこ録りためていた曲をレコーディングして、あとは3pwにも何曲かプロデュースしてもらいました。そしたら久々にリミックスも聴いてみたくなって。楽しく料理してくれそうな仲間に頼みました。僕らは何でもやりたいし受け入れるし、興味がある人にはどんどん絡んでいきたいし、それでみんなともっともっと楽いことできればなぁと常に思ってます。だから『Super Shoes』はそれが具体化できたアルバムなのかもしれません。」
『さまざまな音を使っていますがとても人間的な作品。想い出をひとつずつ引き出されるような感覚。確信犯。』
EVERYTHING
4作目はFLAKE Recordsよりのリリースとなったバンド初の7インチアナログ盤『EVERYTHING』。
活動休止を経て久々のリリースはTOTOSの原点とも言えるギターポップ成分が存分に発揮されたキラキラの名曲「EVERYTHING」、さらにSecond Saturdayの名曲「April Shower」のカバーを付属のCDにのみ収録。本作を引っ提げてのツアーも大盛況に終えた。限定数生産だった為、現在では入手が困難なレアアイテムとなっている。
She's Not There
そして、今回の新作『She's Not There』
これまで様々なジャンルを横断しては見事TOTOS流に取り入れてきた彼らだが、今回はストリングスサウンドを大胆に取り入れ、さながら映画のサウンドトラックの様相を呈している。しかしそこはやはりTOTOS、男女ツインVoの物憂げなメロディ、ビンテージドラムマシーンのサウンドなどなどファンのツボは押さえて離さない。
<トラックリスト>
A-side
A-1 She’s Not There “10:00P.M.”
B-side
B-1 She’s Not There “1:00A.M.”
B-2 She’s Not There “4:45A.M.”
特典Include CD
1. She’s Not There “10:00P.M.”
2. She’s Not There “1:00A.M.”
3. She’s Not There “4:45A.M.”
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Nov 3, 2015