【INTERVIEW】日本語パワーポップ期待の星、ナードマグネット須田（Vo/Gt）インタビュー
Interview with ナードマグネット
ニューアルバム、「この恋は呪い」をドロップし、全国ツアーの真っ最中である奇跡のパワーポップバンド「ナードマグネット」。 我がパワーポップアカデミーが満を持してお送りする東京公演を前にロングインタビューが実現。 世間を呪い割で騒がす中心人物、ギターボーカル須田君を腰抜け学長オサムと、Thistime社長フジサワが迎え撃つ企画。 すでに一度、京都で意気投合している三人、どんな展開になるやら・・・・。
パワーポップアカデミー、ナードマグネット・ドキドキインタビューをどうぞ。
僕の作る曲はナードマグネットへのラブソングなんです。
アカデミー学長オサム（以降オサム）：こんばんわー。今日はよろしくお願いします！
ナードマグネット須田（以降須田）：よろしくお願いします。
Thistime社長フジサワ（以降フジ）：なんだか学長と須田君だと朝まで飲めそうだなぁ。インタビュー飲み（笑）。
須田：一本あけるかなぁ。そしたら。カシュ。
ということですでに飲み会モードで始まったインタビュー。
Q：なぜナード、そしてなぜマグネットなのか！？
オサム：まずね、バンド名を初めて見たときに「やられた！」と思ったんです。僕はアカデミーのライナーノーツで「ナード」って単語をよく使っていて・・・自称ナード学長なんですが・・・。
須田：はい、よく存じ上げています！（笑）
オサム：僕的にいつか使ってやろうってキーワードだったんでが、須田君はどうしてこの「ナード」って言葉を拾ったのかなと？
須田：僕もそうですよ。
フジ・オサム：マジで！？
須田：いつか使ってやろうキーワードってのがやっぱりあって。前もお話ししましたけど、パワーポップアカデミーで出てたCDを普通に買って聴いてた人なので、その辺もあったのかもしれないですけど。もともとナードって単語が好きで・・。
オサム：そのナードって単語に出会ったのはどこなの？
須田：えー、どこなんだろう？なんか、ちょうどパワーポップってジャンルを認識したしたころに、音楽系のブログとかを漁ってみてたんですよ。で、多分好きなブロガーさんがよく使ってた単語だったんです。ナードとかギークとか。その人はパワーポップが好きな人ってことなんで、やっぱりそういう人なんですよ（笑）。
フジ：それもうわかるんじゃないの？誰なんだろう（笑）
須田：で、もう自分も絶対こっち側だと思って。 （笑）
オサム：僕はね、WEEZERなんだよね。出会ったの。ロキノン系のレビューとかって、ナード扱いだったでしょ？だから、そういう系譜というかパワーポップの流れの中で須田君がナードに捕まったと。
須田：そうですね！
オサム：じゃあ、もう一つ「マグネット」ってキーワードはどこから？
須田：あ、これはナードって言葉を入れたいなと思って電子辞書でナードをひいたんですよ。ベースの知子と一緒にバンド名を考えてた時なんですけど。そしたら、ナードマグネットっていう言葉がスラングみたいな形で登録されてて。ナードマグネットっていうのはナードな連中を引き寄せる魅力のある女性って書いてあって。
フジ・オサム：すげー！女の子を指す言葉なんだ！
須田：それはいいじゃんと思って。そこでもうナードマグネットで行こうって。
フジ：そんな素敵な話があるなんて知らなかった。
オサム：やっぱりバンド名からしてイケてるなぁ（笑）
フジ：もうすでに勝利してるね。
須田：なんか自分としてはちょっとあざとすぎるかと思ったりしたんですけどね・・・
フジ：いやいや、あざといって思ってる人誰もいないっす（笑）
須田：でもまあ、あざといかなと思いつつも自分がナード側なんで。これ、MCとかでもたまに言うんですけど、ナードマグネットっていうバンド名にしてナードな人たちを引き寄せたいとかそんなんじゃなくて、自分がそのナードマグネットに吸い寄せられてる側なんで・・・。だから僕の作る曲はナードマグネットについての歌なんだよ・・ていう。
フジ・オサム：うわぁ（感激）
オサム：あれだね、映画バンドワゴンの曲でアンがいっぱい出てくるやつと一緒だね。
フジ：あぁ、そうだねぇ。すげぇ、筋が通ってる。ナード野郎じゃん、マジで（笑）。
須田：ナード野郎ってただの悪口ですけどね（笑）。
フジ：曲もそういう事なんでしょ。『この恋は呪い』にしてもずっと（ナードマグネットという）名前を決めた時からの流れに沿ってるわけじゃないですか。
須田：・・・はい。
フジ：これ、すごいねぇ。やばいねぇ。
須田：ナードマグネットへのラブソングです！
フジ：学長じゃん。それ（笑）。
オサム：僕だねぇ。僕はライナーでそれをやっているけど。
須田：そうそう、そういう事なんですよ。僕の曲は、学長のライナーなんですよ（笑）。
オサム：キター（感激）
須田：最新作も読みましたよ！Be Like Pabloのやつ。
オサム：もう泣いちゃうなぁ。須田君はここ5年くらいで一番いい出会いだなぁ（笑）
須田：いや、ほんとに。僕が読んでたそのブログでも、えと・・・ドゥビダンダンのバンドなんでしたっけ？
オサム：Pris！
須田：そうそう、PrisとかMike TVとか。そこのブログで紹介されて。それでネットで注文して買ったらなんかすごいエモいライナーが入ってて・・・（笑）。
フジ：あのライナーは他にはないですからね・・・。
Q：自分がナードだと自覚したのはなぜ？
オサム：ナードマグネットに引き寄せられるナードだということは、自分でナードだと自覚があるわけだよね？須田君は何で自分がナードだと自覚したの？
一同：（笑）
須田：うーん、そうですね。高校生の時とかも文化系・・・軽音だったんですけど。文化部ですし、バスケ部の連中が一番嫌いでしたし。
フジ・オサム：（笑）いいねいいね。そうだよねぇ。
オサム：テニス部とかね・・・。
須田：僕はね、バスケ部が一番嫌いだったんですよ。
フジ：ちょっと、ひどいじゃないですか。僕バスケ部だったんですけど（笑）。
須田：（笑）なぜか、そいつら全員理系のかしこい連中だったんですよ。文武両道感がすごくて（笑）。あと大学入ってもやっぱり華やかなラクロスサークルとかテニスサークルとかあるじゃないですか。テニスサークルと言いつつ冬はスノボ行くみたいな。
フジ：オールラウンド系ね（笑）。
須田：そうそう、オールラウンド系。やっぱりそっち側じゃないというか・・・。
オサム：ないよね、ないよね（共感）。
須田：そうなんですよ。こっちは汚い部室で誰も知らんようなCDの貸し借りとかやって喜んでた側なんで。で、そういう華やかな世界と比べた時、自分のいるところに「あれ？」ってなったという。
オサム：まさにナード。
須田：自分がそっち側にいないなっていうのを思ったらナードなんだなって・・・。
オサム：ナードと比較されるギークって言葉があるでしょ？そちらは僕の中ではなんか突き抜けているというか・・・。
須田：ああ、もっとハードコアな・・・。
オサム：例えばPCオタクなんだけど、オタク過ぎてプログラムも出来ちゃってかっこよくて尊敬されるみたいな。でも、ナードってあんまりいいとこないんだよね。
須田：ボンクラでしょ（笑）。
オサム：そうそう！ボンクラ。そのボンクラ感がナードかなって思うのよね。
須田：そうなんですよ、中途半端なんですよ。
フジ：（笑）なに、このセラピーみたいな会。
須田：集団セラピー。
フジ：なんか、ギークは普通の女の子にもモテるらしいっすよ。でナードはナード同士でしか付き合えないらしいです（笑）。
須田：あ、学長が好きな映画「ハイ・フィデリティ」なんてそうじゃないですか。音楽の趣味で人を判断してしまうみたいな。そういう話じゃないですか。
オサム：女の子の部屋に行くと、とりあえずCDラックを見て・・・がっかりする系の・・・。
須田：そんなことやっちゃいけないと思いつつ、ちょっと気にしてしまう自分が嫌ですよね（笑）。
フジ：そういうポイントは僕らみたいなのは避けては通れないだろうねぇ。逆に、全然住む世界が違う人と出会うこともあるわけじゃないですか。そういう時に、全然期待してないのに、ほんっとに期待していないのに、その彼女の車に乗った時当然EXILEやらなんやら聞くはめになると覚悟していたら、OASISのベストが流れてきた時とか、もう最高！（笑）。その瞬間からもうギャップ萌えでハードルも一気に下がってぐいぐいと・・・。
須田：行きますね、それは！僕はね、かわいい女の子に一番聴いてほしい音楽は、デスキャブなんですよ。
フジ：マジですか。そんな人いるの？
須田：いないっすね（キッパリ）。
フジ：いないでしょ（笑）。デスキャブ聴いているかわいい子なんて、そりゃもうあの子くらいしかいないじゃないですか。映画「（500）日のサマー」の。
須田：ズーイー・デシャネル！！あそこもう離婚しましたけどね（笑）
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Jun 20, 2014
