【INTERVIEW】「20世紀で最も人気のあるミュージシャンと比較されることをどう思うかって?」Graham Alexander インタビュー
Graham Alexander リリース記念
── そもそもブロードウェイに出演するようになったきっかけは何だったのでしょう?
Graham:ハハ。これはもう本当に単刀直入な話になっちゃって面白くもなんとも無いんだけど…。仕事の依頼が来て、これならできるかなって思って…で、オーディションを受けて、合格。「はい、やりましょう」ってことになったんだ。やってみたら、とても面白い仕事だった。だからその次も、その次の次も仕事をしたってわけ。すごく気に入ってるんだ。楽しいし、お金にもなるからね。理想的な仕事といえるよ。
── なるほど!ただ「RAIN - A Tribute to the Beatles」の出演者を見てもあなたはダントツに若いように見えます。ソロ・キャリアと並行しているところも興味深いですし。何か両方やることについてあなたの中で違いはありますか?
Graham:別にどうってことなかったよ。もちろん僕はまだまだ若いし、色々と周りのみんなから吸収していってるけどね。さっきもいったようにブロードウェイの仕事は楽しくて、Graham Alexanderとしての活動も同時に充実しているんだ。ありがたいことにね。
── ズバリ、アメリカでも、そしてここ日本でもPaul McCartneyと比較されていることについてはどう思う?
Graham:20世紀で最も人気のあるミュージシャンと比較されることをどう思うかって?そりゃぁヒトラーと比べられるよりずっといいよ!笑 でもまぁ、今では何かと比べない、ということ自体が難しいんじゃないかな?このアルバムは「音楽とは?」っていう問答と同じく、過去からずっと続いてきたように、音楽の大切さや、音楽の持つ影響力の集大成なんだ。他のアーティストと同じくね。それは何もマッカートニーからだけの恩恵じゃないと思うんだ。もちろん光栄なのに間違いはないよ。
デビュー・アルバムはいわゆるレトロ、ロック、ポップであって、そういう音楽そのものであって、実はそれらのもつムードを味わいたいだけなんだ。そんな気持ちで作ったアルバムってことだね。多分次の作品はこれとは全く違ったものになるだろうから、人はきっとそのスタイルの相違を非難するかもね。たとえ、これよりいい作品に仕上がったとしてもね。比べるということから外れてしまうとね。
根底あるのは制作中の僕の気持ち、僕がどう作りたいか、それだけなんだ。レーベルが関与しなくなってからは、もう好きなように110%やり放題だったしね。誰に口出しされることなく、好きなようにね。SSWものや、パワーポップのアルバムを作るってことはメジャー界じゃ今はあり得ないことだから、そりゃ制作側がリスクを冒してもいいよっていうなら別だけどね。大きなレーベルからリリースされないこと事自体はリスクかって?そりゃもちろんリスクだと思う。だけど、、一体どこの誰が金儲けのために音楽を作るんだろ?僕はしない!そういう風になれないんだよ!やりたいようにしかできないんだ。このアルバムの制作中にも、はっきり思ったことだよ。自分が聴きたい音楽を作りたい… 他のアーティストの音楽でいうなら… そのアルバムを買いたくなるような… 制作中に強く意識したのは何より自分が買いたくなるようなアルバムを作るってことだったよ。
── デビュー作は、そういった制約やしがらみから開放された上で全て制作されたのですね。アメリカではアルバムのどの曲が一番の定番、というか人気なのでしょう?
Graham:「Biggest Fan」かなって思う、リクエストが一番多い曲だから。でも熱心なファンのグループお気に入りで言うなら(僕の知る限り)「Don't Give In Tonight」や「World Without You」、次いで「Hang Around」あたりじゃないかな。
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Oct 30, 2013