【特別集中連載】ハロウィンコンピ『THIS HALLOWEEN PARADE』参加アーティスト特集7:Jeff Litman
Jeff Litman
POWERPOP ACADEMY監修ハロウィン・コンピ『THIS HALLOWEEN PARADE』の発売を記念して、“ハロウィン・パレード”に参加してくれる“モンスター”たちをフィーチャーし、より詳しくご紹介していく特別集中連載「POWERPOP MONSTERS」
第七回はニューヨークを中心に活動するマルチ才人パワーポッパー、Jeff Litmanをご紹介。
Jeff Litman
Elvis CostelloやPete Yorn、Michael Pennを彷彿とさせるまっすぐなポップソングを、いぶし銀な表情で歌うイケメン・パワーポッパーJeff Litman。6歳でピアノを、10歳でギターを弾きはじめたという彼が、音楽アーティストへの道を歩み始めたことは、極自然なことだった。10代の頃にはグランジやメタルにはまり、その後ジャズにのめり込み、果てはクラシック・ギターの博士号を取ろうなんて寄り道もしたが、無事自身の才能がスパニッシュギターではなく、パワーポップのソングライティングであることに気づき、2009年にはデビューアルバム『Postscript』をリリース。続いて2012年にはセカンド・アルバム『Outside』でNYのインディー・パワーポップシーンで知名度を挙げていくことになる。
彼の多彩なソングライティングには、良い意味で雑食であった音楽趣向、しかもこれ以上ないくらいにのめり込んでいく"音楽中毒"的バイタリティによって培われた知識とセンスが詰まっている。そしてとても素敵なことに、彼は吸収してきた様々な音楽を最終的にストレートなグッドメロディを持つパワーポップへと昇華しているのだ。その音楽性は驚くほどシンプルで、直球で、感動的だ。生身のメロディと楽器の美しさが、しっかりと"歌って"いる。それができるのは根っからのシンガー・ソングライターである彼だからこそ、だ。
そんな彼が今回提供してくれたのは、今年2013年2月にリリースされたばかりのシングル「Debutante」、しかもまだ世界のどこにも公開されていない新ミックスバージョンだ。これまた彼らしい、シンプルだからこそ、人間としての魅力がダイレクトに伝わる飾り気のない高純度のパワーポップナンバーである。
2013年中の発表は残念ながらかなわなかったが、現在ニューアルバムについて着々と準備中とのこと。現在は連続シングルリリース企画として、毎月初週の火曜日に新曲がフリー公開されている。次回作の発表までじっくりと楽しみに待っていよう。
Profile:
Jeff Litman
Jeff Litman / Outside
1,470円(税込)
<トラックリスト>
01. Over and Over
02. Runaway
03. Outside
04. What Hasn't Happened Yet
05. Chasing My Tail
06. Don't Want to Talk About It
07. Girl Down I95
08. Back to You
09. Don't Do That
10. 'til Someone Got Hurt
11. Just Another Dream
12. Time Heals Nothing
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Oct 22, 2013