【ライブレポート】WideShowPersonalitiesレコ発ライブ“Is This Pop? Vol.3” at 高円寺CLUB LINER 2013.7.15
高円寺CLUB LINER 2013.7.15
7月15日、気温35℃。猛暑日の高円寺にて、WideShowPersonalities(以下ワイドショー)の新作『Skpe me, Tonight』リリース記念ライブ“Is This Pop? Vol.3”が行われた。記念すべきイベントのサポートとして、一番手には藤原と福島が一目惚れして出演をオファーしたという若手ウィピール、二番手には対バンするのは久しぶりという盟友カモレが登場。そしてフロアも徐々に人が溢れてきたところで、この日新ヴォーカル、アオイのお披露目となったtotosが登場。前ヴォーカルのU-CO脱退のあと、不在となっていた女性ヴォーカル・コーラスが再びtotosに取り戻された事もあり、メンバーにもファンにも喜びがあふれていた。この3バンドはジャンルや見た目や年齢はバラバラながら、それぞれの曲を聴いていると90年代パワーポップ/オルタナサウンドが根底に流れていて、ワイドショーが自らオファーした理由がよくわかる。
そしていよいよこの日の主役、ワイドショーが登場。予定時刻をすこし回って、客電が落ち爆音でSEがかかる。既に会場は満員。ミニアルバムの発売を祝おうと駆け付けたファン・友人たちが、暖かく盛大な拍手で5人の登場を迎える。
「こんばんは、WideShowPersonalitiesです。」
藤原が短くそう名乗ると、一曲目『Skype』からライブがスタートする。J-POP的華やかさもありつつ、「ハローハローハローハロー」なんてNIRVANAオマージュか!?というフレーズも紛れ込んだ勢いある、新作「Skype me, Tonight」のオープニングナンバーでもある曲だ。ギターをかき鳴らしながら巻き舌気味に歌う藤原の特徴的な声が一気に会場の空気感を変える。立て続けに旧作から3曲をはさんでから、新作収録の必殺キラーチューン『透明ランナー』。疾走感のあるギターとシンセのリフから始まり、サビには抜群にキャッチーなメロディ。「運命なんてないんだ、ごめんね。ティーンエイジドリームは続いてるんだ。」と、ヒネくれた歌詞をひょうひょうと歌いあげる少年のような藤原声は轟音のギターと相まって、90年代への憧憬を訴えるかのようにヒリヒリと響く。
そして『Rock'n roll music』『London boy lonely girl』と旧作からの曲が続き、本編最後には新作から、もうライブではお馴染みの超ダンサブルナンバー『Tonight』、アンコールではバンド最初期からお馴染みの名曲「Cherry Boy」の大合唱でライブは幕を閉じた。
藤原が連載でも紹介しているように、初期Weezer、Pavement、Wannadiesあたりからの影響をモロに受けた爆音ギターと大振りな8ビート。そして「ティーンエイジドリーム」「君と僕」といったキーワード。本当に彼らの歌とサウンドは、90年代に音楽とともに青春時代を過ごした筆者のような世代の心に、いつまでも変われない“青臭さ”みたいなものを思い出させる。そんなシンパシーをメンバーにもオーディエンスにも強く感じたライブだった。
<セットリスト>
1.Skype
2.My Mistake
3.Time machine first class
4.BobDylan
5.透明ランナー
6.Rock'n roll music
7.London boy lonely girl
8.悲しみよこんにちは
9.Tonight
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10.Cherry boy
WideShowPersonalities / Skype me, Tonight
1,000円(税込)
<トラックリスト>
01. Skype
02. Tonight
03. 透明ランナー
04. Don't set me free
05. What's your name?
06. YouTube Surfer
WideShowPersonalities / magic e.p.
500円(税込)
<トラックリスト>
01. magic
02. BobDylan
03. photographer
04. Rock'n roll music
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Jul 17, 2013