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【FEATURE】The Top 50 Powerpop Albums for 2011/トップ50 パワーポップアルバム2011

2011年度アカデミーが選ぶベストアルバム

2011年もたくさんの名盤が生まれたパワーポップ。Fountains of Wayneを始めとしてSloanやDavid Mead, Mike Violaなど中堅〜大物バンドの新作も傑作揃いでした。また所謂エレクトロをベースにしたhellogoodbye、Owl City以降のエモコアバンドによるパワーポップ化が起こったり、イギリスのYuckや米Slumberland周辺のバンドなど90sリバイバルを感じさせるバンドが現れたりとそのままズバリ<パワーポップ>とは言えないものの未来につながる新しい鼓動を感じた年でもありました。日本ではNUDGE'EM ALLや元PLAYMATESの山本聖によるCLANDESTINEなど若きベテラン勢の精力的な活動が目立ちました。

ということで2012年になってかなり経ってしまいましたがアカデミーでも<The Top 50 Powerpop Albums for 2011>を選出してみました。

The Top 50 Powerpop Albums

トップ10のみジャケット、関連ビデオ、コメント付きでどうぞ。






01. The Sonic Executive Sessions


The Sonic Executive Sessions

2011年最も話題をさらったであろう、偉大な新人。真新しい音ではないが、ファンが求める完璧な楽曲、サウンドを最上級のレベルで作り上げた。あくまで趣味での活動ということも含め、今後大きくブレることなく良質なアルバムを届けてくれるだろうこともポイントが高い。







02. Electro De Perfecto


Mike Viola

常に新鮮で、リスナーを驚かせるMike Viola。パワフルさと哀愁が入り混じった「Columbus Day Parade」は間違いなく2011ベストトラック。David Meadらと共に感動を毎回届けてくれる。





03. La Polinesia Meridional


La Casa Azul

スペインの渋谷系という代名詞などからパワーポップファンには馴染みが薄い彼ら。ジャンル(常識)の壁を越えるミクスチャー力に加えて、ポップアルバムが兼ね備えるべき全ての要素を備えた素晴らしい名盤を作った。英語で歌っていないことも問題ではない。




04. Long Player Late Bloomer


Ron Sexsmith

どこまでも優しく繊細なメロディーは相変わらず。ただコンパクトなピュアポップ揃いの本作は聴かず嫌いだった人も巻き込む力強さに満ち溢れていた。





05. Monster Suit


Greg Pope

映画製作も手がけるGreg Popeが2011年に送り出した大傑作。かつて「Pop Monster」と自身のアルバムタイトルに冠したポップ職人が、POPの枠を超える大きな変化を遂げた。信じた職人芸(60sのクラシックポップス)を捨てて一皮向けた。






06. Blood/Candy (Japan Deluxe Edition 2011)


The Posies

2010に発売された5年ぶりのオリジナルアルバムのデラックスエディション。来日公演での圧倒的なパフォーマンス、Ken StringfellowとJon Auerという奇跡のヴォーカリスト/作曲者が同じバンドで活動を続けてくれることに感謝する。『Frosting On The Beater』で止まっている自称Posiesファンはすぐにその考えを改めるべき






07. Sky Full of Holes


Fountains of wayne

いまだに抜群の知名度と人気を誇るFountains Of Wayneの待望作。派手なギターやフックというファンが本当に欲しかったものとは違ったがずっと聴くことができそうな良盤。捨てアルバム、捨て曲がないのも彼らならでは。





08. Dirty Work


All Time Low

おそらく古き良きパワーポップファンからすれば名前を見るのもおぞましいであろう米人気バンド。エモコアバンドの代表格のような扱いだが、Rivers Cuomoをフィーチャーした「I Feel Like Dancin'」など影響を受けたであろう90'sパワーポップ・ロックを感じさせるアルバム序盤はかなりの粒揃い。反面、元からのファンからはかなり嫌われてしまった様子






09. Soundshine


David Myhr (ex-The Merrymakers)

一世を風靡したThe MerrymakersのDavid Myhrによるデビューアルバム。
PUFFYへの曲提供など裏方として日本の音楽に関わってきた彼が10年も温めてきた楽曲なだけあって名曲ばかり。2012年1月のプロモ来日での素敵な声とミュージシャンシップはその場にいた全ての人を魅了した。






10. Jump Start


These Kids Wear Crowns

いつまでたっても人気を得そうな新人パワーポップバンドが出ないのはパワーポップそのものが”過去”のものである(すなわち進化はしないもの)と考えられていることもある。These Kids Wear Crownsは明らかにAll Time Low以降LMFAOやOwl Cityまでも取り込んだ新しい音を鳴らしているが、このキャッチーさと軽度のナンパ具合に未来があるのかもしれない




11. Pioneer / The Maine
12. In Transit / The Wellingtons
13. Dudes / David Mead
14. The Striped Album / The Genuine Fakes.
15. The Last Concert / Late Cambrian
16. Believe It / Mercy Mercedes
17. Wanderlust / Everybody Else
18. Sugarfist / Eleventyseven
19. From The Album Of The Same Name / CLANDESTINE
20. As Far As Yesterday Goes / The Red Button
21. Belong / The Pains Of Being Pure At Heart
22. Only In Dreams / Dum Dum Girls
23. Yuck / Yuck
24. Justin Kline(Japan Original Album 2011) / Justin Kline
25. PSYCHOMORPHISM / Skeleton Staff
26. Human Hearts / Maritime
27. Behind the Parade / Tommy Keene
28. Different Gear, Still Speeding / Beady Eye
29. SEE / NUDGE'EM ALL
30. The Double Cross / Sloan
31. Time Cuts The Ties / Dropkick
32. Get Your Heart On! / Simple Plan
33. Modern Art / Matthew Sweet
34. Noel Gallagher's High Flying Birds / Noel Gallagher's High Flying Birds
35. Romantic comedy / Big Troubles
36. Fishin' for Woos / Bowling For Soup
37. Tokyo Reflection / ENIE MEENIE
38. Game / Das Pop
39. The Olympus Sound / Pugwash
40. Mayday Parade / Mayday Parade
41. Revenge / ROCKBOTTOM
42. 2011/ The Smithereens
43. Uplands ParkRoad / Cirrone
44. How Strange It Seems / Brent Cash
45. Let There Be Pop / HOLIDAYS OF SEVENTEEN
46. Join Us / They Might Be Giants
47. Hank / Suzy and Los Quattoro
48. Small Talk / Twenty Twenty
49. Don't Know Where / Honeydew
50. Bad Habbits / Every Avenue




~コメント~
あなたのお気に入りのアルバムは入っていましたか?
アカデミーからのリリースタイトルは当初外そうかと思いましたが、世界的に見ても評価が高いアルバムが多く、またもちろんパワーポップ専門校として間違いないアーティストのチョイスをしているという自負もあり選考に含ませていただきました。トップ10にはあえて刺激的なタイトルを含んでいたりしますので、皆さんの感想、異論・反論などをSNS経由などで目にするのを楽しみにしています。



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Feb 1, 2012

 

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