ついに動き出したスーパーポップグループ、CLANDESTINEインタビュー
全てのロックンロールバンドと共演したい
日本のインディー・パワーポップ/ギターポップシーンを語るときに避けては通れないバンド、THE PLAYMATES!!。その中心人物である山本聖がSADDLESの和田、Sloppy Joeの岩淵というメンバーを率いて活動しているバンドCLANDESTINEがどうやらついに音源をリリースするらしい、というのは2011年前半のビッグニュースでした。
ということで満を持して登場したデビュー・アルバム『From The Album Of The Same Name』発売記念インタビュー!!
誰が聴いてもときめくであろうキャッチーさとピュアなポップさを持ちながら、なかなか重い腰を動かさなかった彼らの真実が明らかになりました(笑)
POWERPOP ACADEMY
こんにちは、アカデミー学長オサムです。
今回は日本屈指のパワーポップバンドCLANDESTINEにドキドキインタビューです。
総帥(学長オサムは尊敬する聖さんをこう呼んでいる)、今回はインタビューさせていただきありがとうございます。
山本聖(以下:聖)
こちらこそありがとうございます!しかし相変わらず総帥って呼ばれるんや(笑)。
POWERPOP ACADEMY
個人的な挨拶は済んだとして(笑)
CLANDESTINEアルバム発売おめでとうございます。今回アルバムをリリースされて、以前と比べて活動がかなり活発になっている印象なんですが、アルバムリリースのキッカケや気持ちの変化を聞かせてください。
聖
自分が上京した2006年ごろからほんまは何か音源出したかったんですが病気で入院してたり(2007年春頃)、ベースがブチ君に変わったり(2007年秋頃・前任はプレイメイツの森本氏)・・・と、そんなこんなで怠けてまして(笑)。実は2010年3月頃には音源は出来上がってて自分達でリリース出来ればと思っていたんですが元来ナマケモノ集団のクランデスティンにそんな事が出来るわけも無く(笑)音源も放置してまして、もうデモ音源としてCD-Rを数十枚焼けばええか~みたいな話をROCKBOTTOM/BLOCKBUSTERS稲垣君にしたら、おいおい待てよ、その音源はもっとちゃんとした音源としてリリースせなあかんぜよ!みたいな説得をされまして(笑)。その後、我々のためにHolly Recordsを立ち上げてくださったハシモトさんがその話を聞いてしょうがないから私やってあげるわ、という我々にとっては女神のようなお方によって無事リリース出来ることとなりました(笑)。
岩渕尚史(以下:ブチ)
イヤー、自分が参加してからも結構日にちがたってるんですね。レコーディングにしても、そもそもがナマケモノ体質を改善しようと予定を立てたんですよね。で、録り終わって満足しちゃってそのまま。。。
本当ありがたい事ですね
和田恭介(以下:和田)
この場をお借りして、御礼申し上げます!
聖
やっぱり音源リリースされれば気持ちも違いますよ。何でかは全然わからんのですが音源が世に出てしまえば自分達は妙な自身が付いてるような気がします(笑)。
ブチ
リーダーはメガネが色付きになったり、見た目からロック色が強くなりましたよね。
聖
メガネかけだしたんは視力落ちただけやから(笑)。
POWERPOP ACADEMY
アルバムのレコーディングについて聞かせてください。プレイメイツ時代はスタジオでほとんど1テイクという神がかったレコーディングを目の当たりにした思い出があるのですが、今回のアルバムはスタジオ録音ですか?また、苦労した点など聞かせてください。
聖
今回も演奏、歌、ともにほぼ1テイクでOKでしたよ。今回のアルバムのコンセプトは”低予算”でしたから(笑)。まぁ、あんまり何回も演奏してもそんなに良くならんのですね(笑)。ミックスダウンまでで20時間しかかからんかったんで録用費用は数万円でした(笑)。
ブチ
リーダー曰く「間違えてても。良いんやで。。」との事でしたので、自分と和田君はスタジオ入りから2、3時間後には出番完了。ラーメン屋でビール呑んでました。
和田
そういえば、そうでしたね。とっとと打ち上げてました(笑)。
POWERPOP ACADEMY
1人のファンとしてはCLANDESTINEの音は間に活動されていたサージラムと比べてプレイメイツに少し戻ってきた雰囲気を感じて嬉しいのですが、作曲やアレンジに対して特に意識されている事はありますか?
聖
プレイメイツでは一応、ビートバンドスタイルという制約を設けて作曲、アレンジを進めていましたが、クランデスティンでは何も制約を設けていません。作曲は昔からそうやったんですが全曲シングルA面用に作る、という感覚で作っていますね(笑)。アレンジも昔っから一緒で「出来るだけシンプルに」ってことぐらいですね。音を加えていくていくアレンジよりも最低限の音しか鳴らさない、って曲構造が大好きなんですよ。トリオ編成なんも必然ですね。PC作曲ツールとかも一切使いません。自作曲のための最強ツールはギターとペンやと思っていますから(笑)。
ブチ
ギターソロとかも無くしちゃうから既成曲もドンドン短くなってます(笑)。
和田
そうそう(笑)。
POWERPOP ACADEMY
ブチさんにお聞きします。楽曲に対しては以前よりもリズムが凝った作りになっている印象を受けます。これはベースぶちさんの影響がかなりあるのではないかと思うのですが、ぶちさんがベースラインを付ける際に意識されている事はありますか?
ブチ
ご質問頂きありがとうございます(笑)。リズムに関しては、スタジオでもリーダーと和田君の間で話を進めていて放置されてるので好きにさせてもらってます。放任だと嬉しいのですが、リーダーからは唯一性格ぐらいしか誉められた事がないので。。
聖
そんな事ないでしょうよ(笑)。
ブチ
自分に求められているのはコーラスワークだと思うのですが、いかんせん歌が下手クソなのです。。。
なので、少しでもベースラインで補えられないかなと心掛けてます。コステロでいうところのジ・アトラクションズになれたらな。
あ、リーダー本人はコステロから全く影響受けてないらしいです。
聖
全く興味ないですねぇ(笑)。
POWERPOP ACADEMY
和田氏にお聞きします。和田氏はいぶし銀のカントリーロックバンドSADDLESのドラマーでもあるわけなんですがCLANDESTINEで叩く時に意識されている事はありますか?良ければSADDLESの近況なども聞かせてください。
和田
気を付けていることはシンプルさですかね。50年代も視野に入れたかんじの。まあ正確に言うと、複雑なドラムがからっきしできないのと、そもそも50年代 テイストだせてんの?と言われると、ごめんなさいってかんじですが。。。現在、新高円寺の某所にて自主練にはげんでますので。。。
そういった50ー60年代テイストを筆頭に、このバンドはそれぞれのルーツが似かよっていることもあり(音楽リテラシーが半端ない総帥やブチ様が僕に合わさせてくれているかんじ)、ほどよいルーツ色は大事にしたいですね。
あと少しだけいい話をすると、実は全員が黒人ソウルを大好きだったりするので、8ビートのなかに、かすかにかんじられる16ビートを発見できるかもしれません。ちなみに私はまだ発見できてません!エッセンスという意味では今後のわれわれを占う要素かもしれませんね。あとは昭和歌謡!
なお、サドルスは少しおやすみ中ですが、年内には再開できるかも?という状況です。
聖
昭和歌謡ええね!
ブチ
梶芽衣子!
和田
女性ボーカルのバックバンドとかもええですね。梶さんみたいな方を募集スタートします。
POWERPOP ACADEMY
総帥にお聞きします。バンドとしての活動の間に山本聖ソロとしての活動もされていますが、形態の使い分けみたいなものはありますか?
聖
ソロ活動はだいたい弾き語りになるんですが自分の曲だけでなく好きな曲片っぱしから歌いまくりライブみたいなのが多いです。いずれは弾き語りのアルバムなんか出してもええかもですね。あと、昔から作ってみたいのはギターインストアルバム。ムーディーな感じの(笑)。
和田
ムーディーはブチ君の得意技ですし。
POWERPOP ACADEMY
プレイメイツ時代にはレモンヘッズをはじめとする海外のパワーポップバンドとも対バンされるなど、海外からの評価も高い訳ですが、CLANDESTINEとして共演してみたいバンドはありますか?
聖
全てのロックンロールバンドと共演したいです!
ブチ
ライブ誘って下さい!
和田
使い勝手がいいバンドですよ(笑)。
POWERPOP ACADEMY
最後に総帥にとってROCKS FOUR、プレイメイツ、tackle、サージラム、山本聖ソロなど輝かしい経歴がある訳ですが、CLANDESTINEとして現在の目標を聞かせてください。
聖
この経歴で輝かしいかは置いといて(笑)、目標はこの夏~秋頃には7inchをリリース。その後、セカンドアルバムをレコーディングですね。久々にミュージシャンモードに突入気味です(笑)。
ブチ
リーダーを急かして下さい!
和田
よろしくお願いします!
POWERPOP ACADEMY
インタビューさせていただき本当にありがとうございます。質問を考えながらついついプレイメイツの音源を引っ張り出して思い出に浸ってしまいました。今後の活動、楽しみにしています!今度ちゃんとライブ見にゆきます!
聖
ライブも是非近いうちには!街でバッタリ会った時「総帥~!」って大声で呼ぶんやめてよ~
あれ周りの人、絶対ビックリしとると思うよ(笑)。
<トラックリスト>
1. I'm Sorry
2. Quiet Wind
3. Dream Is You
4. Something Happening
5. Sky Was
6. Head In The Cloud
7. I Need You
8. That's How I Feel
9. Smile
10. Good THings
11. Just Can't Wait
12. It's Alright
- アルバムpickupダイジェスト
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Jul 7, 2011