Army Navy "Crushed EP"

2013 (SELF RELEASE)

日本でアルバムが発売されたこともある、LAのインディー・パワーポップトリオ、Army Navyの6曲収録最新EP『Crushed』。素晴らしい内容だった前作『The Last Place』以来初となるリリースで、2014年に完成するであろうサード・アルバムへの序章となる作品だ。
レコーディングはYo La TengoやCrap Your Hands Say Yeah!を手がけたAdam Lasasで、彼はバンドの全作品を手がけている。

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VA "Drink A Toast To Innocence: A Tribute To Lite Rock"

2013 (Monsters of Lite Rock) POWERPOP of the month

超実力派ポップ〜パワーポップのアーティストたちが“Lite Rock”の名曲をカバーした、ボリューム満点のコンピレーションアルバム。“Lite Rock”というカテゴリーをどう捉えるかは、なかなか難しい問題なのですが、本作ではこんな風に定義しているようです。
・1970年代後半から1980年代初頭に流行した軽やかなバラード
・ただし、いわゆるロックバンドのバラード曲は含まない
・代表格はアンブロージアとリトル・リバー・バンド
・マイケル・マクドナルド、ケニー・ロギンスなどのYacht Rockも同じDNAを持つが、Lite Rockは匿名性が高い(つまり、アーティストのネームバリューではなく、純粋に楽曲のよさでヒットした曲ということ)
・80〜90年代の陳腐なバラード歌手の作品とごっちゃにされては困る(←辛辣w)
ということなので、匿名性の高さという点を考慮すると、日本でよく使われるAORというカテゴリーとも、実は似て非なるものなのかもしれませんね。

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Chumped “Chumped”

2013(Anchorless)

ラウドなギターを鳴らすキュートな女の子に、こんなにも心ひかれるのは何故だろう。そして舌っ足らずな少女的ヴォーカルとラウドでエモーショナルなバンドサウンドという、乖離しているように思える二つの音の相性がこんなにも良いのはなぜだろう。こんなことを書くと女性蔑視だと言われるかもしれないが、きっと、パワーの面で男には及ばない女の子が、それでも一生懸命歌っている、ということにエモーションを感じ、心を動かされるのかもしれない。

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Mayday Parade "Monsters in the closet"

2013 (FEARLESS)

アメリカの知名度が日本のそれとは比べ物にならない、そんなケースは数多くあるがMayday Paradeもそんなバンドの一つだ。なんと彼らのオフィシャルFacebookページのLike数は150万に迫る勢いで増えており、先日リリースされた4thフルアルバム『Monsters in the closet』は、発売初週に30,000万枚を売りビルボード・トップ10入りを果たしている。

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Radiator Hospital “Something Wild”

2013(Salinas Records)

米ミシガン州出身の4人組インディポップバンドRadiator Hospitalは、おそらく人によって好き嫌いが非常にハッキリわかれるアーティストだろう。一言で言えばぶっ飛んだドリーミング・ガレージポップ。ガレージの投げっぱなしなソリッドさとパワーポップのあたたかいキャッチーさ。そんな突き離され感と親密さが同居する不思議なサウンドだ。

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Graham Alexander "Graham Alexander"

2013 (POWERPOP ACADEMY) POWERPOP of the month

Paul McCartneyが11年ぶりの来日に先立って、今年(2013年)10月14日に新しいアルバム『NEW』をリリースしたが、その1ヶ月前、9月18日に、米フィラデルフィア出身のGraham Alexanderという若いミュージシャンのデビュー・アルバムがリリースされた。その宣伝キャッチコピーが「「世界が待ち焦がれたポール・マッカートニー後継者」。
ほんまかいな、と思うよね。こんなキャッチで登場しても、十中八九はたいしたことないのが現実。アマノジャクなボクなど返って粗探ししてしまう。

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Justin Kline "Doormat"

2013 (SELF) Name your price

パワーポップがJustine Klineを取り戻した!生きるか死ぬかという追いつめられた精神状態淵で作られたセカンドの極美な旋律に涙した僕たち。でもやっぱりJustinはこうでなくちゃ!!原点回帰した彼が放った渾身のEPはタイトル・トラック「Doormat」から完璧。「僕は君のドアマット、僕は君の涙を全部吸い取るスポンジ」
そんな包み込むような優しい歌詞とWeezer〜Wheatusで確立された黄金パターン=ぶっといギター&リズムで極上のパワーポップ。これやられたらメロメロ笑顔だっての。

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The Pooh Sticks "The Great White Wonder"

1991

Bob Dylanのブートアルバムのタイトルを冠したマニアックなこのバンド。アノラックにカテゴライズされているが、本作の代表曲「Young People」はアッパーでハッピーな素晴らしいパワポナンバーだと思う。高校生の時だったか、弟が同級生から借りてきたのを聴いてお気に入りになった思い出のアルバムでもある。弟は中学生だったからその同級生のマニアックさたるや…恐ろしいものがある笑。

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Glenn Robinson “Modern Mistakes”

2013 (Jolly Ronnie Records)

本作は、ボストンから南西におよそ100km強の位置にあるWest Warwick出身のミュージシャンGlen Robinsonによるソロプロジェクトのファーストアルバム。もともとドラマーとして数々のインディーバンドを渡り歩き、最近ではThe Pogsという90年代ソングのカバーバンドでヴォーカル&ギターも務めるマルチ楽器奏者であり、このアートワークも手掛けたというマルチタレントっぷりだ。

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Humboldts “Blockhead EP”

2013 (SELF)

きたきたきたきた!Ozma、Late Cambrianに続く90's泣き虫爆音パワーポップ!ファジーなギターサウンドといい、大振りな8ビートといい、ヘロヘロなのに超突き刺さるシンセといい、30代ミュージックナードたちの胸をゴリゴリと抉る要素満載だ。

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Will Dailey & The Rivals "Will Dailey & The Rivals"

2011 (REPUBLIC)

確かNCISが何かのエンディングでかかっていたのをShazamして知ったのだと思う。なんとも便利な世の中になったものである。ボストンの素晴らしいソングライター!かなり渋い音なのでキャリアが長いのかと思いきや意外にも2004年にファーストアルバムリリースらしい。Boston Music Awardで3回も「Best Male Singer-Songwriter」に輝いたという経歴、そしてその独特の声と不思議なメロディは一度聴いたら忘れられない。

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The Charlie Watts Riots “A Break in the Weather”

2013 (SELF) POWERPOP of the month

揃いのスーツに身を包み、無精ひげにしかめっ面。
The Charlie Watts Riotsはお世辞にも若いとは言えない…というか、この際はっきり言ってしまおう。中年であると。
しかし、そこらの若手バンドがなよなよとしたノスタルジック全開のポップに走るのを横目に、このおっさんたちはディスト―ションサウンドを豪快に響かせる。ひょっとしたら彼らこそ、本物の“パワー”ポップ復権のカギとなるかもしれない。

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King Tuff "Was Dead"

2013 (BURGER)

2008年に発売されレア盤化していた Kyle ThomasことKing Tuffのデビュー・アルバム『(King Tuff)Was Dead』。このほど元々のリリース・レーベルであるBurger Recordsよりデラックス仕様で再発された。これは60年代に作られたものではなく、T.Rexの幻のアルバムでもない。かといってMikal CroninやTy Segall周辺のニュー・プロジェクトでもない。さかのぼること5年前、King TuffがまだSub Popとサインする前にひっそりと作られた彼のオフィシャル・デビューアルバムなのだ。

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Peter Holsapple & Chris Stamy "Mavericks"

1995 (RHINO)

僕にとってはThe dB'sだってSneakersだってリアルタイムじゃなかった。だからこの作品も当然中古レコード屋で偶然手にしたのだ。町田かどこかのユニオンだった気がする。一律980円CDのようなめちゃくちゃダサいジャケットだったけど、雑誌か何かのかすかな記憶を頼りにChris Stamyって聞いたことあるなぁという程度で手に入れたのだった。当時はCDウォークマンを持ち歩いていたのだが、帰りの電車の中では一緒に買ったもっと派手なCDを先に聴いた。結局うちに帰って釣果の一番最後に本アルバムを聴いたのだった。

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Susan Cagle "The Subway Recordings"

2012 (SONY)

何年か前、ふらっと立ち寄った某大型レコード店の面出しで売られていた一枚。
ニューヨークの地下鉄でストリートミュージシャンとして活動していてプロデューサーの目にとまりデビューという、憧れのキャリアを持つ彼女。デビュー前に思い入れのある地下鉄構内でのライブレコーディングというなんともアメリカらしいというかきな臭い感じもするのだが、音はとても伸びやかで透き通っているのだ。兄妹達とのバンド演奏で録音されていて、ちょっと拙い部分もあるのだが、逆にそれが彼女の曲の良さを引き立てている。
狙ってなのだろうが、時折聴こえる地下鉄の音と合間って、地下鉄構内でのライブをみている感覚になれるのだ。

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Parthenon Huxley "Homemade Spaceship: The Music of ELO"

2005 (REVERBERATIONS)

あの人がELOのカバーアルバムを作っちゃった!
素晴らしいソングライター・プロデューサーであるP.HuxことParthenon HuxleyによるELOのカバーアルバムである。カバーと言っても一応メンバーの一人だったわけだから、微妙なところではあるのだが…。とにかく名曲目白押しのセレクト。中からELOを見て来ただけあってエッセンスを見事に再現している。もちろんオーケストラ無しで。これがすごいのである。

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The Sugar Spiders “letters from home”

2013(SELF)

「やられた!」
再生ボタンを押して25秒。Aメロが始まった瞬間にそう思った。歪みに歪んだファズギターのミュートしたルート進行からの男女のオクターヴ・ヴォーカル。もうそれだけで彼らのローファイでラウドな世界に引き込まれた。

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c.l. blake “george”

2012(SELF)

「Trampoline」などキラッキラのパワーポップソングを生み出すも、1990年代に二枚のアルバムを出したのみで解散したThe Greenberry Woodsのリードシンガー/ソングライターIra Katzが、Wilcoのドラマー、Ken Coomerらと結成したC.L. BlakeがファーストEP『george』で紡いだのは、やはり普遍的でいつまでも色あせないエヴァー・グリーンな90年代パワーポップだった。

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The Silver Seas "High Society"

2007 (CHEAP LULLABY)

何年前だろうか、ネットサーフィンをしていてCheap Lullabyというレーベルのサイトに行き着いた。そのサイトは手書き風の素敵なサイトで、一目で気に入った。サイトにはおしゃれなテープレコーダーを模したプレーヤーがついていて、サンプル音源が聴けた。そこで見つけたのが本作である。

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The Hang-Ups "Second Story"

1999 (RESTLESS)

ミネアポリスの秘宝、The Hang-Upsの3rdアルバムである。パワーポップと呼ぶにはあまりにも繊細で美しいメロディ。先日某中古レコード店で500円で売られていたのを見つけ、持っているのにもかかわらずついつい救出してしまったのだった。

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Rusty Anderson "Undressing Underwater"

2005(SURFDOG)

「Paul McCartney Bandのギタリスト」という誰もが憧れる肩書きを持つ男。その1stソロアルバムである。
2005年だったと思うが、ロサンゼルスで行われたパワーポップの祭典IPOで幸運にも彼のアクトを見る機会に恵まれた。音源も聴いた事が無く、Paul Bandのメンバーである事以外一切知らなかったのだが、優しそうな笑顔と圧巻のステージに心を奪われてしまった。もっと60年代テイストなのかと思っていたのだが、90年代パワーポップやロックの流れを組むパワフルな演奏だった。Beatles的な要素はむしろRustyのJohn似の声だけではないかと思ったくらいだ。『Driving Rain』以降のPaul バンドが僕を魅了してやまないのはRustyやBrian Rayのこうしたパワフルさが一つの要因である事にこの時気づいたのだった。

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The Grays "Ro Sham Bo"

1994(GRANDMASTERS)

Jon Brion、Jason Falknerという希代のメロディメイカーが夢の共演をし、たった一枚のアルバムをドロップして解散してしまった幻の短命バンド、The Graysである。確かJasonがJellyfishを辞めたあと、Spilt Milkにゲスト参加したJonと結成した、つまりJellyfishの歴代ギタリストのバンドとも言えるのだ。二人がそれぞれリードボーカルをとっておりなんとも贅沢な一枚である。

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Bleu "To Hell With You"

2013(SELF)

来日公演を経て、ニュー・アルバム作成中との噂を聞いてからずいぶん長ーいこと待たされてやっと届いた本作。いろんな意味で問題作である。
アルバム前半は壮大なストリングスとシンセを多用しミドル〜スローテンポの曲が多くて、音は派手なんだけど地味な印象。ライブでもすでにプレイしていた「To Hell With You」はさすがに当時から素晴らしく良曲な予感はしていたものの、正直に書くと何だかハズレだなぁというのが最初の感想。そんな中、悶々と聴き進めながら、一体自分はブル兄に何を期待していたんだろうと考えた。Redheadの頃の王道パワーポップなんだろうか、それともLEOのような変態オタク職人ソングなんだろうか…。

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Picture Day “Every Day is Picture Day”

2013(SELF) ¥945(tax in)

セントルイス出身の4人組ロックバンドPicture DayによるセカンドEP『Every Day Is Picture Day』は、90年代感溢れるオルタナロックアルバムであると同時に、パワーポップが本来意味する“パワー”のある“ポップ”そのスピリットを体現するかのような素晴らしいポップアルバムだ。


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Mikal Cronin "MCII"

2013(MERGE) POWERPOP of the month

カリフォルニアのSSW、Mikal Croninのセカンドアルバム『MCII』がMergeからリリース。Ty Segallとのディープな活動などを経たからなのか、Mikalくんがとびきり開放的になってしまいました。デビュー作で見せた60sサイケ+ローファイな音作りのガレージフォークをベースにしつつも、とにかくメロディックなパワーポップにギア・チェンジ!!オゾン層をぶち破って陽の光、直接浴びにきちゃってます(危険なので真似をしないように)。

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Adam Daniel “Pop, Baby”

2013(SELF) ¥1,470(tax in)

ロサンジェルスのシンガー・ソング・ライターAdam Danielが、正式なスタジオ・アルバムとしては1999年発表の『Blue Pop』から14年ぶりに発表した本作『Pop, Baby』には“POP”の名を冠したタイトル通り、彼のメロディ・メーカーとしての才能がいかんなく発揮された極上のポップソングが詰め込まれている。

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GRMLN “Empire”

2013(CARPARK RECORDS) ¥1,775(tax in)

京都出身カルフォルニア在住の19歳、Yoodoo Parkくんのソロ・プロジェクトとしてスタートしたGRMLNのファースト・フルアルバム『Empire』は、Cloud NothingsやBeach House、Toro Y Moiなどの超良質インディ・ポップ/ロックレーベルCarpark Recordsからリリースされ、インディ・シーンで一躍注目を集めた。“帝国”と名付けられた本作には、2012年のファースト・ミニアルバム『Explore』の時のミニマルで内向的なベッドルーム・ポップをぼそぼそと歌っていた少年は、もういない。妄想の世界に浸り続けた自室を飛び出し、バンドを組み、ギターをかき鳴らしながら、恋の歌なんかを歌う。

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Superchunk "I Hate Music"

2013(I Hate Music) ¥2,415(tax in)

 世界中のインディー・ロック・アーティスト、いや、インディー・ロックなんて枠組みさえも超えて数多くのアーティストから絶大な支持を受けるアメリカのインディー・ロック界のドン的バンド、Superchunkが2010年代2作目となる新作のオリジナル・フルアルバムをリリースした!もちろん、今回もフロントマンのMac McCaughanと紅一点ベーシストのLaura Balanceの共同インディー・レーベル、Merge Recordsからのリリースだ。最早、改めて述べるまでもないが、Mergeは彼らの自主レーベルであるだけでなく、Arcade Fireをはじめとする新たな良質なインディー・ロックバンドやTeenage Fanclubを筆頭に歴代のパワーポップレジェンドをも包含する名門インディー・レーベルである。相変わらず、彼らは彼らのペースで新作をリリースしたことになる。

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Eric Barao “Eric Barao”

2013(SELF) ¥1,680(tax in)

バークリー音楽大学卒業という実力を持つ、パワーポップ界の “王子”こと、元The CautionsのフロントマンEric Baraoの記念すべきソロ・デビュー作である。
我らがモミアゲ番長こと、BLEU全面プロデュースの元制作された本作はドラマチックでロマンチック、そしてエモーショナル。近年のBLEUが得意とするエレクトロなポップ、ドラマチックなストリングス、そしてThe CautionsにみられたWeezer的アプローチが上手く溶け合っていて、ベッタベタな展開ではあるが、だからこそ美しくて心に響く、正にパワーポップのおいしい要素がふんだんに詰め込まれたアルバムに仕上がっている。

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Wyatt Funderburk "Novel and Profane"

2013(POP OUT) ¥1,680(tax in) POWERPOP of the month

ついにこの人が自分のために動いてくれた。
そう思う人も、誰?って人もパワーポップファンは少なからず彼の仕事に触れているはず。現在はエンジニア、プロデューサーさらにはバンクバンドとしてKurt Bakerに関わり、The WellingtonsやThe Connections、Fizzgigなどの制作からLinus of HollywoodやBowling For Soupとのコラボまでと地元ナッシュビルを飛び越えて世界中から引っ張りだこ。

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