Stanley Knife “The Truth, The Half Truth And Nothing Like The Truth”
2015（SELF）
イギリス出身のロックンロール/ブルースバンドTom Allalone & The 78s首謀者、Tom AllaloneのソロプロジェクトとなるStanley Knifeファーストフルアルバム。
オープニングトラック「I Left A Message On Your Answering Machine」のオルタナ～パワーポップを核としたサウンドで幕を開け、M-6「Sleeping In My Clothes Again 」ではピアノバラードをノスタルジックに歌いあげ、M-10「You Never Answered My Prayer」では初期Weezerのバラードナンバーを思わせるエモーショナルさを見せつける、というシンガーソングライターのソロプロジェクトならではの振れ幅の大きさ。
ラウドなロックサウンドを中心とながらも、自らのルーツでもあるロックンロール～ブルースの哀愁を注入しつつ、「クリスマスに終わってしまった恋に捧げた、ほろ苦ラブソング」という甘酸っぱいアルバムコンセプト通りノスタルジックな空気感が、やはりイギリス出身アーティスト独特の温度を感じさせる。同国出身の英雄、Feederと比較しても遜色のないメロディセンス輝く好盤。
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