The Sensibles “A bunch of animals”

2013 Rijapov Records

イタリア出身のガールズ・ポップ・パンク/パワー・ポップバンドのThe Sensibles。本作「A Bunch of Animals」は、彼女たちのファースト・アルバムです。

メロディを分類するなら、パワー・ポップの要素を幾分か含んだポップ・パンクということになるかと思います。適度な疾走感でひた走る曲と、ややスピードを落としてポップさを重視した曲とがうまく入り混じった内容は、パワー・ポップのファンもポップ・パンクのファンも違和感なく受け入れることができます。

ヴォーカルを務めるステラ嬢は、古くはNikki & the Corvettesや、最近だとServo、Viernes 13などを彷彿とさせるハイトーンで可愛らしい声質の持ち主で、彼女の声がバンド特有の価値を決定づけていることは間違いないでしょう。しかしながら、僕個人としてはその後ろで流れている演奏にも心を惹かれてしまいます。ややガレージがかった粗めな音作りを基本としていますが、決して前には出過ぎずヴォーカルをあくまで主役に据える、その絶妙なバランス感覚が作品全体の魅力を更に高めています。

お気に入りは「I'm a Brat」「Milky Way」「I Want Your Blood」「Animals」などですが、中でもピカイチは「My Mattress」ですね。ガールズもの自体が苦手でない限り、文句なくオススメです！

＜内田 晶悠＞

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1. Happy
2. My mattress
3. Confetti blizzard
4. I'm a brat
5. Stay with me
6. Pictures in my head
7. Milky way
8. I want your blood
9. Silly song
10. Dear Otzi
11. Animals
12. Kitten blues