The Applepie “Love Is Not Loving, But Farewell Is Always Parting”
2013 (SELF)
千葉の若きポップロック・バンド、The ApplepieがName your price(投げ銭)スタイルで発表したアルバム『Love Is Not Loving, But Farewell Is Always Parting』 。20代前半ながら呆れるほど60年代への愛情を溢れさす期待のバンド。発表からもうすぐ1年、だいぶ紹介するのが遅くなってしまいましたが、60年代リバイバルを感じさせるインディー・バンドが元気なのでそれに乗じて。
カバーを含む全11曲。投げ銭という性質や録音コンディションもあるのでしょうが、あまり曲調に統一感はなし。とにかくやりたいこと全部試してみましたというのが伝わってきます。The Beatles、The Who、The Kinks、Bob Dylan、Millennium・・・そこかしこに先人に向けた「LOVE」が散らばってます。そしてLa'sやFeltなどネオアコに通じるキラキラ。
プロローグなM-1に始まりコラージュ、大作、NYフォーク風と分かれそうですが、バンドっぽさとメロディーの眩しさがマッチした「Don't ask me why」がベスト・トラック。この曲が今後の方向性になってほしい気がします。聞けば年齢的にLibertinesらロックンロール・リバイバルもど真ん中だそう。
まだまだシーンとの絡みは無いようですが、Ano(t)raks周辺やJAPPERS、Big The Grape、EXTENSION58、元FOURTEEN CHORDSメンバーによるBOYS ON THE BEACH、totosあたりとリンクしたら面白いのかも。とにかく期待を抱かせる3人組。いまのうちにダウンロードしておきましょう。
新曲の「You」も素晴らしい。Strokesっぽさもありますね。