Secret Someones “Secret Someones”
2013 (SELF)
HaimやChvrches、Hey Anna、Nova & the Experience…などなどなど。女性Voをフィーチャーしたバンドが目覚ましい活躍を見せたのが2013年だったが、それを締めくくるかのように昨年11月にリリースされた本作。女性トリプル・ヴォーカルのゴージャスさとキュートさ、それに女性の力強さを濃縮した収録曲は、一連の女性ポップ/ロックグループ台頭の一つの到達点と言って良いほどのエネルギーに満ちあふれている。
Secret SomeonesはメインシンガーのHannah Winkler、ベース&ヴォーカルのBess Rogers、ギター&ヴォーカルのLelia Broussardという女性三人と唯一男性のドラマーZach Jonesからなる4人組インディーバンド。フロント三人を女性が固め、しかもそれぞれリードヴォーカルを取る。そしてそんな上っ面のフォトジェニックさを忘れてしまうほどの強度を持つソングライティングが地元New Yorkシーンでじわじわと広まりはじめていたところに、Motion City SoundtrackのフロントマンJustinも参加している『The Gayest Compilation Ever Made Volume II』に抜擢。先月のリリース直後から大きな注目を集めはじめたようだ。
Third Eye BlindやSusan Cagleを思わせる破壊力抜群のリードトラック「I Won't Follow」から始まり、Haimに負けず劣らずのダンサブルナンバー「Surrender」、サビの3声コーラスが素晴らしい「Quit Pulling Me Down」。たった3曲できっちりしっかりとSecret Someonesというバンドを印象づけるパワフルさ。これはアルバムに期待せざるを得ない。
ちなみにメインシンガーのHannahはソロとしても活動していて、こちらも必聴。
<トラックリスト>
01. I Won't Follow
02. Surrender
03. Quit Pulling Me Down