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VA “Please Please Please : A Tribute To The Smith”

2011 (AMERICAN LAUNDROMAT)

僕が常々パワポファンの楽しみの一つだと思っているのが、トリビュートものである。僕の好きなパワーポッパーは大抵、彼ら自身もレコードオタクだったりしては年のロックバンドやメジャーアーティストのカバーも多い。有名曲のエッセンスとメロディを取り込み、よりエッジの効いたパワーポップへのアレンジというのが成功率が高いというのもパワーポッパーがトリビュート盤に参加しやすいファクターなのかもしれない。

…と前置いたものの、本作Smithトリビュート盤はなんとも暗い。Smithってこんなに根暗だったか?いや、根暗だったなぁと改めて思つてしまった。元々Mike Violaがトリビュート盤に参加したというので聴いてみたのだが、二枚組の圧倒的なボリュームになんとも根暗アレンジのSmithナンバーがたっぷり。参加アーティストがどちらかといえばシンガーソングライター系の方が多いからか、憂いを感じる曲が多い。単発で聴くとどれも素敵なのがだ、並べると…笑。とはいえ、中にはまさにパワポアレンジの曲もあって、Telekinesis!の「Sheila Take A Bow」やKittenの「Panic」なんかは絶妙のカバーである。

当のMike Violaはといえば、Mile Viola with The Section Quartet名義でギターのフィードバックをストリングスアレンジで聴かせる好カバー。このストリングス隊が彼の次作『Acousto De Perfecto』に繋がって行ったと思うと感慨深い。



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