Babyshambles “Sequel To The Prequel”
2013(Warner Music Japan) ¥2,180(tax in)
Babyshambles is back!! 前作『Shotter's Nation』のリリースから実に6年振りとなるニュー・アルバム『Nothing Comes To Nothing』。はっきり言ってしまおう。これは、まぎれもなくパワーポップ・アルバムだ、と。そしてPete Dohertyは、比類なきポップ・シンガーだ、と。
このアルバムから最初のシングルとなったM-2「Nothing Comes To Nothing」に始まり、M-4「Farmer's Daughter」やM-6「Maybeline」に見られる、大振りでポップなギターリフ、突き抜けるようにキャッチーなサビ。独特の枯れたサウンド・ディレクションではあるが、この高揚感と圧倒的ポップ感は、まさにパワーポップの主成分である。
2分にも満たない疾走感あふれるオープニング・ナンバーの「Fireman」やタイトルトラックの「Sequel To The Prequel」などPete節とも言えるロックンロール~ガレージ的なアプローチももちろん健在だが、前作までのどこか影や怒りのあるポップ・ソングとは違う“色彩”の豊かさ、牧歌的な健やかさが感じられる。
「BABYSHAMBLESは常にそこにあり続けるんだ」とインタビューでも語った通り、きっとPeteはロックンロールだパワーポップだなんてこれぽっちも意識していないだろう。それでも、我々リスナーを昂ぶらせ、惹きつける彼のポップ・ソング・ライターとしての魅力はますます輝き、そこに息づくポジティヴさを持った力強い歌声はこの作品を最高のパワーポップ・アルバムとして成り立たせている。
<トラックリスト>
1. Fireman
2. Nothing Comes To Nothing
3. New Pair
4. Farmer’s Daughter
5. Fall From Grace
6. Maybeline
7. Sequel To The Prequel
8. Dr. No
9. Penguins
10. Picture Me In A Hospital
11. Seven Shades Of Nothing
12. Minefield
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