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Wyatt Funderburk "Novel and Profane"

2013(POP OUT) ¥1,680(tax in) POWERPOP of the month

ついにこの人が自分のために動いてくれた。
そう思う人も、誰?って人もパワーポップファンは少なからず彼の仕事に触れているはず。現在はエンジニア、プロデューサーさらにはバンクバンドとしてKurt Bakerに関わり、The WellingtonsやThe Connections、Fizzgigなどの制作からLinus of HollywoodやBowling For Soupとのコラボまでと地元ナッシュビルを飛び越えて世界中から引っ張りだこ。

Wyatt Funderburk。2000年代以降のパワーポップ・ファンは、やっぱりSecond Saturdayとしての彼にずっと魅了されてきた。Silver Sun的サーフ・パワーポップに、Weezer/Rentals以降のMoogシンセを加えたサウンドはここ日本でも、いや恐らく日本だけかもしれないけれど熱狂的に受け入れられたのだから。

そんな”セカサタ”への気持ちを抑えつつ、このソロ・アルバム『Novel and Profane』からのファーストカット「Love Will Lead the Way」は軽い気持ちでYouTubeで聴いた。ビデオに映った、その人物に「良きパパ顔〜」なんてツッコむ間もなくその声に、メロディーに即心奪われた。Wyattよ、君はFOWのChrisとGreen DayのBillyの気持ち良いとこ取りみたいな、こんな素晴らしい声をしていたのか。セカサタでは多重録音ばっかりで主役じゃなかったよね?!

元々いやらしいほどツボを突くソングライターだったけど、プロデュースワークを経て、出すとこ引っ込めるとこの駆け引きまで完璧になってしまいました。前述の「Love Will Lead the Way」やっぱシンセ好きなんだね?な「Summer」、まだセカサタ推しのあなたも納得「Mandolin」。哀愁のバラード「Night Like This」 !!そして悪い事は言わない、FOWが好きなら全曲間違いなくクリティカル・ヒットします。

派手さはないので相変わらず限られた人の宝物になってしまいそうだけれど、間違いなく2013年のベスト・パワーポップアルバムTop5入りは確定。人の世話(プロデュース)ばっかりしてるロジャマニなんかWyatt Funderburkが忘れさせてくれるさ。




<トラックリスト>

01. Wondering
02. Summer
03. You Know What to Do
04. Mandolin
05. Feeling Good Tonight
06. Nights Like This
07. Love Will Lead the Way
08. Try to Be
09. Never Seen the Sun
10. Right. Now.
11. North on 65
12. If I Ever Wanted Easier