Goodman "What We Want"
2012(Self) ¥1,500(tax in)
NYネイティヴ、23歳。パワーポップSSW、Michael GoodmanことGoodmanのデビュー・アルバム。実はアカデミー内再生回数が2012年トップ10だったのでは?というくらいこの青年に心を掴まれています。楽器の殆どを自ら録音した、なんて聞くとひきこもり青年の宅録アルバムか?なんて思っちゃいそうだけどこのGoodmanはその佇まい、曲のフックからしてタマが違うな、と。
50年代のコーラスグループのような軽快さと、美しいオーバーダブ・ヴォーカル。パワーポップナンバー「Waiting」、スローバラード「Without」、この2曲だけでも5ドルの価値はございます(Bandcampでのお値段ね)。
もちろんNY在住ということもあってか、昨今のインディー・ロックバンドからの影響も受けているのでしょう。深めのリヴァーブにはGrizzly BearやTame Imparaあたりも連想しましたが、彼自らサウンドをパワーポップと括っているあたり、Ben Kwellerのような存在になってくれるのではと期待は高まるばかり。いずれはバンドを率いてThe Polyphonic SpreeのTimみたいな有名人になってしまいそう。New Pornograhersの『Together』が好きだった人はど真ん中です。
次回作に収録されるという新曲「Like What They Like」もファズ・ギターと鬼のようなフックを備えた佳曲。ほどよく多作な感じも◎。大・大・大注目!!!