FUN. "Aim and Ignite"
2012(WARNER MUSIC JAPAN)
2ndアルバム『Some Nights』のシングル曲「We Are Young」がiTunesで累計500万ダウンロードを超え、全米シングルチャートで6週連続の1位を獲得するなど数々の華々しい偉業を達成。今や全世界大ブレイクを果たし現代のパワーポップ・キングと言っても過言ではないFun.。彼らのファースト・アルバム『Aim and Ignite』が発売から3年の歳月を経てついに国内盤化されることになった。
断言してもいいが、Fun.はビートルズやクイーンと比較するに値するクオリティとパワーを持ったバンドだ。それは単にクラシカルなアレンジやフレディ・マーキュリーそっくりなネイト・ルイス(ボーカル)の声のせいだけではない。巧みなコーラスワークや、ストリングスを多用した壮大なアンサンブル、一撃必殺のキャッチーなメロディライン、その全てが120%、いや250%濃縮還元された最高のパワーポップ群は、2ndアルバム『Some Nights』ですっかり彼らの虜になったファンはもちろん、耳の肥えた古き良きポップ~パワーポップのファンをもノックアウトするだけの十分な説得力を持っている。
クラシカルなオーケストレーションに切なくも力強い孤高のメロディとスペクタクルなアレンジが最高のマッチングを見せるM-1『Be Calm』を始め、クイーンに勝るとも劣らない絶妙のコーラスワークが光るM-3『All The Pretty Girls』、米Expedia.com のCMに起用され彼らの人気を一気に全米へと拡散するきっかけとなったシングル曲『Walking The Dog』など、そのポップセンスは計り知れない。
まるでどこか別の時代・別の次元から切り取ってきたような、ある種非現実的な印象さえ感じられる楽曲群は、壮大なオペラか一大スペクタクルか。デジタルダウンロードや動画サイトの普及でシングル1曲だけを選びとって聴くスタイルが定着して久しいこの現代において、アルバムを通して、それもできるだけ大音量で聴きたくなる貴重なアルバムだ。
トラックリスト
01. Be Calm
02. Benson Hedges
03. All the Pretty Girls
04. I Wanna Be the One
05. At Least I'm Not as Sad (As I Used to Be)
06. Light a Roman Candle with Me
07. Walking the Dog
08. Barlights
09. The Gambler
10. Take Your Time (Coming Home)
11. Walking the Dog [Live&Acoustic](* Bonus Track)
12. All the Pretty Girls [Live&Acoustic](* Bonus Track)
13. At Least I'm Not as Sad (As I Used to Be)[Live&Acoustic](* Bonus Track)
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