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THE RED BUTTON "As Far As Yesterday Goes"

2011(SELF) ¥1,750(taxin)

The Red Buttonは、共にシンガーソングライターとして活躍しているSeth SwirskyとMike Ruekbergによるポップユニット。2007年にアルバム「She's About To Cross My Mind」でデビューし、そのビートリッシュなサウンドと、ビタースウィートかつキャッチーな楽曲で、またたく間にポップミュージック愛好家たちのハートを鷲掴みにしました。そして、2011年にリリースした待望のセカンドアルバムが、この「As Far As Yesterday Goes」です。

Beatlesの「I Should Have Known Better(恋する二人)」を思わせるハーモニカに胸が高鳴る「Caught in The Middle」で幕を開け、Zombiesチックな哀愁を纏ったタイトルナンバーへ……。さらにアルバムのあちらこちらに散りばめられた、キラキラまばゆい12弦ギター、軽快でチャーミングなタンバリン&ハンドクラップ、ウーリッツァーやメロトロンなどのレトロ・キーボード、やさしく降り注ぐ陽光のような“パパパ♪コーラス”……。そんな、The Red Buttonsの必殺技とも言うべき60年代サウンド/マージービートに加え、本作ではEmitt RhodesやHarry Nilssonのようなエッセンスや、70年代のAMラジオを彩ったヒットナンバーの空気感、Beach Boys風のドリーミー・コーラス、Bacharach的ホーンアレンジなどなど、多彩な旨味がぎっしり詰まっています。
ちなみに、Sethさんは1988年に大ヒットしたTaylor Dayne「Tell It To My Heart」によってソングライターとして名を馳せ、Al Green、Celine Dion、Rufus Wainwrightなど数多くのアーティストに楽曲を提供していますし、Mikeさんは90年代にRex Daisyというバンドを率いていたことがSSWとしてのキャリアのスタート。……つまり、お二人ともかなりのベテランなのですが、紡ぎ出される音はどこを切っても瑞々しくてフレッシュ!!
しかも12曲中5曲が2分台、残りもすべて3分台前半という、まさに“3分間のポップマジック”の連続。あ、言うまでもないことですが、アートワークもものすごく素敵です♡ <Miyuki Kimura>



Tracklisting:
01. Caught In The Middle
02. As Far As Yesterday Goes
03. Picture
04. Girl, Don't
05. Easier
06. Sandreen
07. On a Summer Day
08. She Grows Where She's Planted
09. You Do Something To Me
10. I Can't Forget
11. Genevieve
12. Running Away