Cheap Star “Songs For The Farrelly Brothers”
2016 (SELF)
これまでにも、The PosiesからKen StringfellowとJon Auer、Fountains Of WayneのBrian Youngがゲスト参加したり、Velvet CrushのPaul Chastainも絶賛するなど、90年代黄金期パワーポップを現代に継承するCheap Star(まず名前がもう素敵)。PosiesやTFCらとも比肩されるパワーポッププロジェクトからの最新アルバム『Songs For The Farrelly Brothers』は正に色あせないパワーポップを鳴らし続けている。
Mixtapes “Ordinary Silence”
2013 (NO SLEEP)
惜しくも活動休止に入ってしまったオハイオ、シンシナティの男女混声ポップパンク〜パワーポップバンドMixtapesのサード・アルバム『Ordinary Silence』。元々は地元での「最高にして最も知られていないポップパンクバンド」といういかにもローカルヒーローっぽい活動スタイルだった彼らだが精力的なリリースやツアーが認められNO SLEEP移籍後はパンクファンに留まらず幅広いリスナーから支持されていたようだ。
Nick Flora ”Futureboy”
2015 (Off The Flor Recordings)
米ナッシュビル出身のインディ・ロックアーティストNick Floraが、最新ミニアルバム『Future Boy』でパワーポップに大きく舵を取った。これまでリリースした3枚のアルバムを経て、Nickは「これまでやってきた音楽性に関係なく、自分自身のミュージシャンとしてのパーソナリティはどんなものなんだろう、って考えたんだ。自分の音楽の根源にあるものはなんだろう、って。」
Stanley Knife “The Truth, The Half Truth And Nothing Like The Truth”
2015(SELF)
イギリス出身のロックンロール/ブルースバンドTom Allalone & The 78s首謀者、Tom AllaloneのソロプロジェクトとなるStanley Knifeファーストフルアルバム。
Gary Frenay “File Under Pop Vocal”
2015 (SELF)
「file under pop vocal=ポップボーカルの棚に置いてください」ー 60年代レコードのジャケットには、この様な作風を示す印がなされていたそうです。AMラジオに胸を躍らせ、レコード店でワクワクしながら棚を物色。自分のフィーリングやイマジネーションを信じていた古き良き時代、名盤名曲に出会った時の感動が胸により深く刻まれたことでしょう。
littleAndy “サブカル”
2014(SELF)
大阪をベースに活動する4人組バンドlittleAndyの2ndミニアルバム。リリース時にチェックしてハイたものの「サブカル」というタイトルと、「らしい」ミュージックビデオでなんとなく敬遠していたところ「青春サイダー」のあまりのWeezerっぷりに「あら、やだ、最高♥」と手のひら返しですっかり入れ込んでおります。
Gavin Mee “Meemantras”
2014 (BIRTHINGS)
アイルランドの吟遊詩人的SSW・Gavin Meeが、Duncan Maitland(Pugwash/Picturehouse)をプロデューサーに迎えて制作したセカンドアルバムは、デビュー作「Breech Birth(2006年リリース)」を携えての6年にもおよぶヨーロッパツアー(放浪?!)の間に、そこでの体験を交えて書き上げた曲を中心に構成されています。
Hop Along “Painted Shut”
2015 (SADDLE CREEK)
昨年、何気なくYoutubeを見ていたら僕のYoutubeアプリが一つの動画をお勧めしてきた。Weezerのライブ映像でニューアルバムからGo Awayをやっていた。音質はあんまり良くなかったのだけど、Aメロの二回目でリバースでなくゲストボーカルが歌い始めた時、その声にビビッと来た!なんだこの声は。透明感とハスキーさと重なって心地よい。調べてみると彼女はFrances Quinlanちゃん。Hop Alongというバンドのボーカルである。
Kidsaredead “The Other Side of Town”
2015 (BOTANICAL HOUSE)
フランス人SSW/マルチ奏者 Vincent Mougelによるソロ・ユニット Kidsaredeadのデビューアルバムは、『父さんのレコード棚のプログレ作品でスケール(音階)を練習し、ママが持ってるソフトロックのレコードで失恋の痛手を癒し、ベックやペイヴメントといったLo-Fiサウンドに出会った90年代半ばに4トラックでの音楽制作をスタート。 影響を受けたミュージシャンはトッド・ラングレン、ビーチボーイズ、クイーン、10cc……』
Jay Gonzalez “The Bitter Suite”
2015 (ATO Records)
ー13分で学べるパワーポップ講座ー
Drive By Truckersといえば今やアメリカを代表するカントリー・ロック・バンド。そのバンドのキーボード&ギター・プレイヤーのソロ作ということで、土埃舞うアーシーな音を想像してると思いっきり面食らうぞ!っていうか大いに面食らってください!そうですそうですそうなんです!Jay Gonzarez、どう聴いても彼、生粋のパワーポップ狂ですから!
Sei Yamamoto “Cats In My Guitar Case”
2015 (SELF)
The Playmates、momo-seiの聖さん最新ソロ作。硬派でレトロでロッキンなエレキ・インスト集なのにどこかほのぼのしてるのは聖さんのお人柄か、はたまたカセットMTRならではの空気感か、とにかく温かくて愛おしいのだ。
The Solicitors “Blank Check”
2014 (POPBOOMERANG)
ついに発売されたファースト・アルバム。オーストラリアのバンドは大陸の大らかなイメージからか、何となく小細工のない直球のパワーポップバンドが多いような気がするけれど、彼らはそんなイメージがピタッとハマるバンドです。
Chelsea Times “Bring Them Back From Trash Cans EP (CD-R)”
2015 (SELF)
RON RON CLOU、Shortcut Miffy!、PENPALS、Noodles、The Playmates・・・UNDER FLOWERやKOGA、Bentenなどのレーベルを中心に発生したジャパニーズ・オルタナ〜インディ・ポップの黄金期。その終わり頃に現れドライブするディストーションギターとグラスゴーへの憧れを武器に1点の曇りなく駆け抜けた素晴らしいバンドが居た。
知る人ぞ知る京都のパワーポップバンド、Chelsea Times。
Jonathan Rundman “Look Up”
2014 SALT LADY records 1500 yen
ミネアポリスを拠点に活動するシンガー/ソングライター、Jonathan Rundman。ノルディック・フォーク・デュオ「Kaivama」でも活動している彼のソロ名義としては約10年ぶりとなる今作は、The Cars、The dB’s、Eurythmics、Marshall Crenshaw、Timbuk 3のような80’sテイストあふれる、ちょっと懐かしいパワーポップ!彼自身の青春時代が色濃く反映されたアルバムだ。
The Bobbleheads “Make Yourself Happy”
2014 Poppop Records
スリーピースならではの潔さ。The Bobbleheads は、サンフランシスコの3人組です。シンプルで無駄がなく、リッケンバッカーが唸りをあげるジャングリーな音色。疾走感重視なパワー・ポップで、いかにもスリーピースって感じのバンドです。
phonograph “phonograph Vol 1”
2014 (KOOL KAT MUSIK)
Teenage Fanclub、Badfingerを思わせるUKの4人組。恐らくこの作品が※デビュー作だとは思いますが、そうは思えない成熟さを感じる1枚です。これがアメリカ人だったら「らしくねー」と思うはずですが、イギリス人なので納得。そんなイメージですね。
The Jeanies “The Jeanies”
2014 (SELF)
70〜80年代のファンは必聴!ニューヨークはブルックリン出身の4人組、The Jeanies。1曲目のイントロが始まった瞬間、聞く側はいくぶんの戸惑いを覚えることでしょう。なぜならこの作品は2014年のものなのに、感じ取れる空気は77年〜83年ごろに作られた作品とまるっきり同質のものだから。すなわち、The Records、Pezband、The Plimsouls、The Late Show、20/20…などなど、パワーポップが最初の黄金期を迎えたあの頃の、あの空気感です。
Paisley Pheasant “Paisley Pheasant”
2014(THIRD EYE DISC) ¥1,500(taxout)
羽色も鮮やかに、ついに飛び立ったペイズリーのキジ!
パワーポップ・ファンなら誰もが知ってるThe Mayflowers、その中心人物Osamu satoyama氏が新たなバンドを始動!なんて聞いたら、それはもう体は耳は正直なもので即反応。
その名をPaisley Pheasant、satoyama氏、Hiroyuki Ito氏、Koichi Matsumoto氏という名うてのミュージシャン3人が組んだ”ヴィンテージロック”・バンドだ。
The Blood Rush Hour “And Then... The Unthinkable Happened”
2014(SELF) ¥1,600(taxout)
ソングライティング、ボーカル、キーボード、さらには管弦アレンジやプロデュースまでもこなすRobert DeStefano氏が率いるパワーポップバンドThe Blood Rush Hourのセカンドアルバム。
McBusted “McBusted”
2014 (ISLAND / UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
あの「マクフライ」と「バステッド」がタッグを組んで、スーパーグループを結成!その名も「マクバステッド」!!
…や、まあ、まずだいたいの人はこの安易な名前の時点で失笑でしょう。「旬の過ぎた2組のアイドル・バンドによるしょうもない企画モノ」とナメてる人がほとんどでしょう。アイドル界の『エクスペンダブルズ』かと。そもそもワン・ダイレクションがぶっちぎりで世界を制しまくってるこの時代に、です。
実際僕も半笑いでレジに持って行きました。
しかし!!!!!!!
TENDOUJI “1stDEMO”
2014 (SELF)
9月21日の下北沢mona records、今や語り草となっているDylan Sires&Neighbors熱狂の初来日公演初日『PowerPopRevival vol.3』のオープニングを飾ったバンドということで気になっていた方も多いのでは?なので、ここでひとつご紹介。
JAPPERS “Imaginary Friend”
2014 (DEAD FUNNY)
ミシシッピやシカゴのブルース、ナッシュビルのカントリー、LAメタル、シアトルのグランジ、リバプールのマージービート、マンチェスター・ムーヴメント、渋谷系、津軽民謡etc…地名から連想される音楽、シーンは多々あるけど、高幡不動……?!そう、高幡不動なのである。正直何も浮かばないんだけど、もしかしたらとてつもなくオルタナティブな街なのか?強力な磁場が働いてるのか?ニューヨークとナッシュビル・テイストな街なのか?どっちも行ったことないけど。そんな妄想が膨らんでしまうのは、この街で結成されたJAPPERSの1stフル・アルバム『Imaginary Friend』のせい。これがとてつもない快作だから。何なんだ?この洋楽感は。纏った空気がもうあっちのソレ。高幡不動恐るべし。
Eyelids “854”
2014 (MOOR WORKS)
Boston Spaceshipsのメンバー2人、Chris Slusarenko(元Guided By Voices)とJohn Moen(The Decemberists、Stephen Malkmus & the Jicks、Elliott Smith)が新バンドをスタートさせたなんて聞いたら、期待値は上がるばかり。某サイトで”Seagulls Into Submission”を聴いて「うはっ、たまらん」とニヤついて以来、もっともっと聴きたい欲求で暫く動悸が激しくなってましたが、待ちに待ったアルバムがようやくリリースされました。
A Great Big World “Is There Anybody Out There?”
2014 (SMJ)
「なんやめっちゃダーク雰囲気になったなぁ…」
昔、自分のバンドでDaryl Hall & John Oatesの「Private eyes」をカバーしたことがある。確か、Presidents of U.S.A.のカバーしたBugglesの「ラジオ・スターの悲劇」路線で、古いポップソングをパワーポップアレンジでカバーしたかったからだったと思う。やってみてわかったことは、あの曲はギターをパワーコードのみでやると、なんだかおどろおどろしいダークサイドな曲になってしまうのだ(単にスキルの問題もあったと思うが・・・)。
Ransom and the Subset - “No Time To Lose”
2014 Tune Stack Records / Daylight Records
脱サラして一念発起、アルバムを制作するやFountains Of Wayneが絶賛→まさかの日本デビューを果たした、「50代の新人」Ransom and the Subset。いくつになっても夢を諦めない彼の情熱に敬意を表し、POWERPOP ACADEMYクロスレビューを敢行!
Ian Axel “This Is the New Year”
2011 (SELF)
「This Is the New Year」という曲が超人気ドラマ「Glee」に取り上げられたことで、一夜にして話題のアーティストとなり、「Say Something」がクリスティーナ・アギレラ様のお気に召し、彼女と一緒に再レコーディング→再リリースで世界的に大ヒット!!と、まるで映画のようなシンデレラストーリーを地でいってるA Great Big World(以下、AGBW)の大きい方=もじゃメガネ=Ianさんが、AGBWでデビューする以前にリリースしていたソロアルバムがこれ。「This Is the New Year」も「Say Something」も、既に本作に収録されています。
中村一義 “金字塔”
1997 マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
先日のナードマグネット新宿公演を経て、ふと思った事がある。それはボーカル須田君のハイトーンボイスについてである。ライブ終わりの須田君のに思わず「中村一義さんに声にてるよね」と言ってしまった。アーティストにとって似てるってのはあんまり言っちゃいけないのだけれど、僕の中では「中村一義」はちょっと特別なので精一杯の褒め言葉だったのだけれど。
The Sensibles “A bunch of animals”
2013 Rijapov Records
イタリア出身のガールズ・ポップ・パンク/パワー・ポップバンドのThe Sensibles。本作「A Bunch of Animals」は、彼女たちのファースト・アルバムです。
メロディを分類するなら、パワー・ポップの要素を幾分か含んだポップ・パンクということになるかと思います。適度な疾走感でひた走る曲と、ややスピードを落としてポップさを重視した曲とがうまく入り混じった内容は、パワー・ポップのファンもポップ・パンクのファンも違和感なく受け入れることができます。
The Tuts “Time To Move On”
2014 SELF
The Tutsは、ロンドン出身のガレージ/ポップ・パンクな3人組。メンバーは全員女の子です。ヴォーカルだけ女子ってのはたまにいますけど、全員女の子のバンドは珍しいですね。そんな彼女たちが、先日リリースしたデビューEPに続き、全5曲入りの2ndEPをリリースしました。